グリスについて その2


前回、大雑把にグリスについて書きました。今回はさらにマニアックな話を。グリスの塗り訳とかですね。
さて、薄めて使うまで書いたと思いますが薄めることでメリット、デメリットがやはりあります。デメリットはやはり緩くなると耐水性が落ちます。どうしても流れやすくなります。多分オイルで体験してると思うのでわかると思います。メリットもあります。混ぜるオイルを低粘度にすることでグリスの基油の数値を下げる事ができます。基油が下がると抵抗も下がります。メインギアに塗布した場合、巻が軽くなる。


でもね、巻の軽さってそんなに必要ですか?私がメンテした2500Cやブラック9は薄めなしのちょう度2をメインに塗ってます。重いなんて感じませんよ。通常のメンテ頻度を考えればちょう度2がベストです。使用の度メンテするなら問題ないですが年1とかだと間違いなくちょう度2がオススメです。では薄めてちょう度を上げて基油を下げる必要性があるのはどこかと言うと


ここ、ウォームシャフトです。丸ABUは連動するため特に気にします。ブラック9の場合、連動しないため何を塗っても良いですが粘いとゴミが付着しやすく不都合です。なので薄めて緩くしたものを刷毛でうっすら塗布。こうすることでゴミの付着を減らし、流れやすする事により水洗いで綺麗な状況が保てる様になります。丸型の場合、スプールの回転連動するためちょう度を上げることで立ち上がりが良くなります。基油が下がることで粘性抵抗が下がります。ってことはより軽量なルアーが扱いやすくなると言うことになりますが、立ち上がりがよく回りやすい事はバックラッシュの危険も増えます。ベイトのセッティングはバランスですから混ぜれば混ぜただけ良いわけではないですね~。実際に3g程度なら油脂メーカが出しているちょう度0、基油200程度をコグホイール、ウォームシャフトに塗っても全然投げれますよ。投げるだけなら


こんなのだって可能です。チューンメーカーの謳い文句に踊らされず本質が分ければグリスなんて適当で良いんです。一度騙されたと思って試してみてください。VG15程度のオイルとリチウムグリスがあればほぼリールメンテはできますよ。

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