リールに使う最初のグリス選び


セルフメンテナンスを始めるともっといいグリスがあるはずだ!あのオイルは超高性能らしいぞ!ともうね、エンドレスにグリスやオイルを買いあさるようになるんですよ。えぇ、私もその一人ですね。とはいっても私の場合は一応、機械に関する知識や潤滑に関する知識、設計に加工と基本的に必要なベースが有るのでグリスやオイルの選択は完全に自分の手の感触が気持ちいいか?好きか嫌いかで選んでいます。もちろんちょっと怪しげなうたい文句の魔法のようなオイルも気にはなりますが・・・実際そんな魔法のようなオイルは存在しないです。今回、初めてメンテをするって方も読まれるかもしれないので基本的なところから話を進めます。

基本的なグリスというとシャシーグリス(カルシウムグリス)、リチウムグリス、ウレアグリスの3種類です。これ以外にシリコングリスだとか色々あるんですが機械の整備で基本になるはほぼこの3種類。さらにギアで使うグリスとなるとリチウムかウレアになります。リチウムグリスは一般的に万能グリス、マルチパーパスグリスと言われておりどこに使っても問題が起きにくいグリスです。ウレアグリスはリチウムグリスよりも高性能といった位置付けになります。もちろん値段もウレアの方が高価になります。さて、リチウムグリスとウレアグリスにはモリブデングリス、有機モリブデングリスなどという名前で極圧性に優れた添加剤が入っているものも存在します。こちらの2つはさらに高価になります。とはいっても


こういった蛇腹容器に入って数百円でホームセンターで売っているレベルですのでリールに使う場合、気にするほどではないですね。大型機械など製作、整備など業務で使用する場合大量に必要にあるのでちょっとしたコストが響いてくるわけです。だから一般的にウレアやモリブデンは高価なグリスと言われているのです。さて、実際に機械を整備する人間からするとリールなんて適当にホームセンターのリチウム塗っておけば問題ないよとなるわけです。リールなんかとは比べ物にならないくらいの負荷のかかる減速機やクレーンのベアリング、歯車なんかにも使われています。という事でリチウムグリスがあればリールのセルフメンテナンスは問題ないんです。なので最初に選択するグリスはリチウムグリスが良いと思います。それもホームセンターに売っているものが良いです。理由は可もなく不可もなく樹脂に対してもそんなに攻撃性もない為。標準的な機械に使うグリスは鉱物油をベースに作られています。多分油脂メーカーで販売量が一番多いのが鉱物油ベースのリチウムたと思われます。その為、1番コストを抑えより高性能で他社よりも良いものを研究しているはずです。どんな場所、どんな材質でも使えるように改良しています。ホームセンターにある蛇腹グリスとかはメーカー名が書いてなかったるするものも多いですが基本的に一流油脂メーカーの鉱物油ベースでちょう度2号のグリスです。これさえ買っておけばどのリールのギアに使っても問題が起きません。もちろんベアリングにこのグリスを詰めても問題ないです。NSK、NTNなど国内ベアリングメーカーは通常のベアリングにはリチウムグリスを詰めています。それもちょう度2号の物を。なのでリール内部のベアリングのグリスアップにも使う事ができるので。


蛇腹じゃ使いにくいと思うのでこれ、AZの万能グリスや呉のグリースメイトペーストをお勧めします。まさに万能で自転車やバイク、車のヒンジや玄関のドアのヒンジなどあらゆるところで活躍してくれます。これはセルフメンテしなくても1個持っておくと色々使えるので最初にグリスを買うならこのあたりが良いですね。

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