リールメンテナンス グリスの塗り方


とりあえず前回の記事からホームセンターで売っているリチウムグリスを買っておけばリールメンテナンスができることが分かったと思う。じゃ早速ばらしてリールをグリスアップしてみましょう。ギアに塗ればいいんだよね?どれくらいが適正量なの?と疑問に感じると思います。そこで今回は適正なグリス量を説明していこうかと思います。グリスの機能として基本的に潤滑、防錆、防水です。特に巻きにかかわってくるのが潤滑の部分ですね。ギアを見てもらうと分かると思いますが山と谷がかみ合って回転していきます。潤滑が必要な部分はこのかみ合う山と谷の部分になります。それ以外の部分は潤滑の為ではなく防錆、防水の為に塗り伸ばします。ギアのかみ合う歯の部分以外は適当にベッタベタに塗っても良いし薄っすら手で伸ばしても良いです。では歯の部分にはどのくらい塗ればいいか?ぶっちゃけてんこ盛りに塗って構いません。かなり乱暴な言い方ですがてんこ盛りに塗ってもいずれ適正量になります。適正量になったとき、てんこ盛りだったグリスはケース内に飛び散っているでしょうけど・・・そんなわけでなるべく無駄にならないように塗るのが良いです。


ちょっと見にくいですが完全にクリーニングしたギアの一部にグリスを塗りました。このくらい塗ってあげれば十分です。これでもちょっと多いくらいなんです。また分かりにくい写真ですが


グリスを塗ったメインギアにピニオンを押し当てるとグリスがはみ出します。このはみ出した分は多かったグリスです。実際に全周にグリス塗って組み付けて回してみると


こんな感じにメインギアの側面、ピニオンのかみ合ってない上部などにグリスが押し出されます。この押し出されたグリスは不要なグリスです。潤滑にも防水にも防錆にも使われません。なので取り除くことをお勧めします。これを取り除かなかった場合、ケース内にグリスが飛び散ったり巻きが重くなったりする原因になります。なかなか最初から適正量を塗ることは難しいので塗って回して余分なグリスを取り除くを繰り返すと良いです。何度か繰り返して


こんな感じになったらOKです。わずかに歯先にグリスがはみ出ている感じですね。このくらいになればギアのグリスアップは終了です。あとは組み立ててハンドルをくるくる回してください。最初は多分巻きおもりがすると思いますが3分ぐらいただ巻きしていると馴染んできて軽くなります。この軽くなってきたっていう感覚がグリスが適正量になったという合図にあります。興味がある方は軽くなった段階のギアの状態を見てみると良いかもしれません。今回はベイトで説明しましたがスピニングでも同じです。普段は水洗いとスプール等の注油くらいで年1回くらいでギアのグリスアップをしてあげれば良いです。

ちなみに、お湯で洗うとグリスが抜けるとかよく言われていますがそんなことないですよ。多少グリスが柔らくなりますが内部に入る水の量、流速ではほぼ流れません。また、グリスの劣化が早まるっていった事もないです。実際に機械メンテナンスのために問い合わせた事も有りますが通常使用なら1年、70度を超えるような使用環境だと半年スパンでグリスアップが必要とになります。70度前後から温度が上がれば上がるほど使用時間は短くなっていきますが、100度以上で500時間問題なく使えると大手のだいたいの銘柄は明言されてますね。なのでどんなリチウムグリスでもそのレベルの耐熱性能を持っています。お湯で洗うって言ったってせいぜい50度が良いところでしょう・・・そんなんで流れてカサカサになるグリスってどんな粗悪品使ってるんだろう?

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