私の場合ベイトに利点はない

私は好き好んでベイトリールを使っている。バス釣りをしたこともなく、ロックフィッシュをやるわけでもない。今までベイトを使ってたから海でも使うと言うわけではなくただ単純に興味からベイトリールを使い始めた。

主にシーバスフィッシングでベイトを使っている。それもシャローの干潟で。正直なことを言うと何のメリットも感じない。メーカーやテスターなど色々言っているが私のフィールドでは一切当てはまらない。

ベイトのメリットで言われているのは主に
  • 巻き上げトルク
  • 剛性
  • 太いライン
  • 飛距離
この当たりが良く出て来る回答だと思う。各メリットに個人的な感想を述べると
  • 巻き上げトルク
多少スピニングに比べたら多少あるのかな?と思う程度。構造的にラインの巻き取りとハンドルの回転が平行だから巻き取りやすい。スピニングはハンドルに対して90度。ラインローラやスプールの上下等複雑な構造をしている。その為、ベイトに比べ摩擦や重量、抵抗がどうしても大きくなる。スピニングで魚を掛けた時に感じるのが巻き取りやすい位置と巻き取りにくい位置がある。これに対してベイトはどの位置でも巻きが変わらない。これが巻き上げトルクが高いと言われる事なのでは?と思う。圧倒的なパワーがあるわけではなくちょっと巻きやすい程度です。

  • 剛性
ロッドへのマウント構造から見ても明らかにベイトの方が強い。剛性が高ければ負荷が懸った時に変形しずらいのは確かです。その為、強い引きに対して捻じれが生じないため安定して巻くことができるということになります。でもこれが何のメリットがあるか・・シーバス程度のサイズでは大してメリットがないと思います。スピニングリールでもっと大きな魚、強い魚を釣り上げているのを見ます。弱いよりも強い方がいいとは思うのですがキャステイングメインの釣りではそこまで必要がないです。

  • 太いライン
私のはフィールドではまずは使いませんが、ナイロンやフロロの太いラインがトラブルなく使えると言うことです。構造的にスピニングは糸よれが発生しやすいため太いラインは向きません。体感的に大体3号ナイロン位までならトラブルなく使える感じです。フロロなら2.5号位かな?この当たりを境に太くなればなるほどスピニングはトラブルを起こしやすく感じます。ベイトでは4号、5号さらに太いラインでも扱うことが出来ます。
しかし良く考えて見てください。スピニングを使うときは大体PEですよね。細くても太いラインよりも強度がある。PE2号のラインなんて30lbを越えてきます。これだけ高性能なPEが使えるスピニングに太いナイロンやフロロラインが必要ですか?必要ないですよね。この太いラインが生きる環境はボートの穴撃ち、磯のような岩肌が荒い場所の足元など、遠投が不要で根ずれ確実なポイントです。そういった環境下では根擦れに強く、傷がついたらちょっと切り詰めればいい。ノットを必要としない分手間もかからずテンポよく探れます。しかし、一般的な港湾や防波堤、シャローではほぼ一切不要なメリットです。岸ジギなどの場合、採用されるケースもありますが、ロングリーダーで対応できてしまうことを考えるとメリットではないかもしれませんね。
  • 飛距離
適切なセッティングでスピニングと比較した場合、圧倒的にスピニングが飛びます!スピニングより飛ぶはほぼ嘘です。これは物凄くメーカーやテスターの悪意を感じます。非常に言いにくいですがメーカなんかの言っているスピニングより飛ぶというカラクリは、スピニングとベイトに30lbフロロなど同じ太いラインを巻いて投げ比べた場合ベイトの方が飛距離がでる。道具には向き不向きがあります。道具にあったセッティングで比較するべきで上記のような比較はインチキですよね。
スピニング、ベイト共にPE1.5号でなす錘4号(約16g)比較した場合、スピニングで約100、ベイトで限界まで調整して80m届かない。スピニング圧勝です。ただし、まれに存在するスピニングよりベイトのほうが飛ぶケースがあります。一つはとても重心の悪いルアーで飛行姿勢が安定しないものを投げる場合、もう一つは風が強く投げにくい場合です。姿勢が安定しないルアーの場合、わずかなブレーキがかかることで姿勢が安定します。その為途中で錐揉み状態になりにくく失速しにくい。ゆえに飛距離がかせげる。強風などの場合もほぼ同じことが言えて、風により安定姿勢が保ってないルアーにちょっとブレーキをかける。これにより姿勢が安定し失速しにくくなる。ゆえに飛距離が確保できる。


これが私の感じている正直な意見です。一般的な都市型河川、堤防、干潟ではほぼメリットはないです。特にナイトゲーム主体のシーバスではバックラッシュにラインの噛み込みとトラブル満載です。皆さんそんなリール、使いますか?使いたいですか?私は変わり者なので面倒な事が好きです。特に趣味に関しては便利なものよりもその手間を過程を楽しむ。変わった人間です。だからメリットを感じなくても使っています。使っていけるんです。もしこれから初めて海で、シーバスでベイトを始めようと考えている方、私は進めません。金額的にも最低4万程度の投資になりますしね。メーカー等の曖昧な表現を鵜呑みにせず、自力で考えて工夫し手間をかけれれば最高の『オモチャ』になり得ますがスピニングリールを持っているとまず持ち出さないのでは?ソルトベイトは釣具としてではなく『オモチャ』として付き合って愛でてください(笑)

2 件のコメント :

  1. 素直にベイトタックルに向き合ってるようで共感出来るところが沢山あります。アンバサダー 5500もチューンすれば飛ぶんですね。一軍で使えますね。
    私はまだまだ未熟なので勉強させて頂きます。

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  2. コメントありがとうございます。5500Cは意外とキャストしやすいです。レベルワインドがメカニカルブレーキのように働くので軽量ルアーには不向きですがよく曲がるロッドを使ってやれば軽めのルアーでもしっかりパワーを乗せれます。構造上幅広いルアーウェイトには対応しにくいですけどね(笑)

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