飽くなき探求心がこれを買え!と、もう発売からずいぶん経ちますがようやく購入しました。前作のMUKAは欲しいと思ったけど見送った。ちょっと今までのバーナーとは違い構造が複雑で特にポンプ部分は耐久性が心配だった。またバーナー側もパーツ点数が多い為メンテに掛かる時間や手間のほかに消耗品の多さもあって悩んだ結果やめた。レビューなどを見ているとやはりメンテしにくいとか詰まりやすいなど結構見る。ガソリンだけっていうのも購入に至らなかった理由でもある。正MUKAは画期的だったけど直期待外れだった。その昔、SOTOには本当のマルチフューエルストーブがあった。ただ発売からわずかな期間で販売中止回収になった。マルチフューエルストーブSOD-370というガスもガソリンも灯油だって使えるという物だった。現在だとポラリスやOmniLiteに該当する機種だ。そんなストーブをSOTOは2010年に販売していたのだ。時代を先取りしまくったバーナーだった。残念ながら不具合があり販売中止&回収で再販されることはなかった。いや本当に惜しいストーブですよ。370に不具合が無かったら国内のストーブ事情はかなり変わっていたでしょうね。当時の状況を考えるとNOVAやドラゴンフライは大打撃でしょうね。そんなSOTOが再びマルチフューエルストーブとして出したのがこのストームブレーカーです。
パッケージがかっこいい。ストーブだけは現行モデルで通常ルートで購入できるものは通常ルートで買う事にしている。これは保障の問題というわけではなく企業に続いてほしいという願いからです。メルカリやヤフオクで買ったほうがはるかに安いし中古ならなおさらですが製造元は潤わない。長く使う上で大事なのがアフターパーツの供給なんです。古いオールドストーブやランタンも所持しているので良く解りますが、パーツが手に入らないっていうのが一番困る。ましては倒産してしまったとかだともうそこで供給が止まってしまう。代わりのあるものは別に中古でもなんでもいい。正直倒産しようが自分で何とかしてしまうから。だがバーナーだけは命に直結する装備なのでメーカーがなくなるのは困るのだ。だから高いけど通常のルートで購入した。非常に非常にコンパクトなパッケージですが中身は
きっちり入っている。とりあえず何が入ってるか説明する不要でしょう。さて細かく見ていきますか。コレクターほどではないけど一般のキャンパーよりは色々バーナーをいじってきているので比較していきます。バーナー本体は非常にコンパクトですね。火力調整はポンプ依存。細かい火力調整は苦手とする部類のストーブになる。驚くべきは
このホースの柔らかさ。びっくりするほど柔らかい。プリムスのホースも柔らかいがワイヤー部分が強く張りがあるがストームブレーカーにはその張りが全くない。メッシュは家財かっていうくらいしなやかで不安になるがホースが切れたなどのレビューは見当たらない。多分必要十分な強度は確保されていると思う。五徳はカッチっとしたロックができる。本体に巻くような形で収納できるのでコンパクトになっている。ただ、長さがある分捻じれやすい。そーっと置く分には重量物でも問題ないが中身を混ぜるような動作をするには不安を感じる。ソロ、少人数を想定しているので強度よりも軽量化を取ったイメージだ。また、本体構造はメカメカしくて個人的に好き。さて、早速点火してみよう。お約束だが屋内での使用は厳禁です。が、私は室内でストーブを使いまくっている(笑) ただし、こいつはちょっと室内で使うにはリスクが高い。というのもプレヒートの代わりに強制的に空気と噴霧させた燃料を混ぜて燃焼させてプレヒートの代わりにしている。簡単に言えばバーナーで焙っている状態を作っている。この仕様のせいでどれほど火柱が上がるのか分からない。やろうと思えばアルコールでプレヒートも可能だが今回はガスだけにしておく。基本はOD缶を使用するんだけど
カセットボンベの使いたいなぁっと手持ちのアダプターを用意。取り付けようとしたら取りつかない。2種類持っていたんだけどどちらもダメでした。まぁその・・・一応情報として挙げておきます。早速点火です。
流石ガス!簡単ですね。この状態ならレスポンス良く火力調整ができますね。これを倒立にすると火力は強くなります。液だしの威力は偉大だぁ。ただっ火力調整はちょっと苦手になる。まぁ慣れれば気にならないレベルですね。私には液出しで使う場面てあまりないので困りません。液出しで使うような環境に行くならガソリンを持っていきますし火力調整を細かくやりたいならドラゴンフライやOmniLiteを持ち出す。重量に制限がないなら箱スト111cもあるし(笑) 鋭い人はこの時点で気が付くと思いますが・・・それだけ持っててコレ必要?って思いますよね。正直言いますと、必要です!いいですか、プレヒートをしなくて使えるストーブですよ?SOTO以外にこの機構を内蔵したストーブがありますか?
あったわ(;´・ω・) 昔、ゲニオールというメーカーが出していた。現在は簡単には手に入りませんし私も持ってないのでアレですが、簡単にいうとペトロマックスのランタンにプレヒート用のバーナーが付いているんです。その燃焼方法がストームブレーカーと同じようにタンク内のエアー圧を使って灯油を強制的に噴霧混合して強力な火力を出すといったもの。いや、でもそれをまとめた機構は多分SOTOが初ですね。ゲニオールもペトロマックス等のランタンもプレヒート専用としてメインバーナーとは別体でタンクについている。そんな大掛かりな構造を小さなダイアルにまとめたというのは画期的ですよ。
これを試さずして何を試すんですか?このメリットは結構あって、プレヒート用のアルコールが不要。ガソリンなどの燃料だとプレヒートで真っ黒になるのでクッカーに収納するのをためらいます。ストームブレーカーは混合強制燃焼させる為すすが出ないと思われる。その為手が汚れない。すばらし機能です。画期的です。ただ
取説読んでしっかり理解していないと使えないという欠点がある。今までストーブの取説なんか読んだことなかったなぁ。30年以上液体燃料を使っているとだいたい外見構造から使いやすさが分かる。逆を言うとガソリンの123やOptimus NO.00等、100年ほど前から基本構造が変わっていない。大きな進化をしていないんです。そんな中に誕生したMUKAやストームブレーカーは大きな進化をしたストーブだと私的には思っています。さぁて外に行ってガソリン燃やしてこよう(笑)
0 件のコメント :
コメントを投稿