水槽失敗談


一時期は調子よかったのだが、濾過が詰まって白濁したときから水草の調子が悪くなった。白濁した原因はいろいろあるんだけど、濾過が詰まって酸欠で大量のバクテリアの消滅でしょう。まぁその前に黒ひげ処理とかPH調整とか色々手を入れたのも原因かと思われる。かなり底床をかき混ぜて掃除した件もあるし・・・色々心当たりが多くて何が原因かはつかめていない。ただ色々調べていくとやったこと全部が非常に良くないという事だ。まず苔対策の木酢液、これを大量に入れた。PH5くらいまで低下したがエビの様子は問題ない。これをさらに下げると苦しいのか水面付近で泳ぎまわる傾向がみられた。危険な状態だと判断して半量ほど水を入れ替えて対策。その後だが、ブセの葉の色が抜けていくという現象が現れ始めた。多分だけどPH的には問題が無いが良く解らない成分がブセにダメージを与えているのではと思われる。枯れたり溶けたりはしないけど色が悪くなりよろしくない。なのでこちらもかなりの頻度で水替えをして良く解らない成分を排出希釈した。


木酢液にも色々あってやすい物から写真のようなお風呂など、肌に使えるものまで存在する。これらの商品は共通して詳細な成分は記載されていない。そう言ってことを考えると大量に水槽に入れるべきものではないですね。なので今後は直接添加することはないですね。苔に対してはかなり効果があるので今後は水槽外でスプレーして戻すといった方法にのみ使います。もちろんこれでPH調整はやめたほうが良いいです。さて、その後PH調整にクエン酸を使いました。こちらも大失敗です。クエン酸は有機酸という物に分類されるようで酸性の物質です。この酸はキレートという役割を果たすようで使い方によっては有効だが間違えると非常に危険な代物。特に水槽内では注意が必要。水槽内には水草が利用できる栄養素とそうでないものが混ざっています。例えばリン酸鉄みたいにリン酸と鉄分が結合した物質です。これに対してクエン酸を加えるとリン酸と鉄分を分離させ水草が利用できる形に変えてくれます。また、クエン酸は有機酸であるため生物などに分解されるという事も有りPHを調整には使えないのです。なので調整にドバドバ入れてPH5にしてもあっという間にPH7とかに戻っています。いままで十分な水溶性の栄養分の水槽にクエン酸を追加したことで不溶性の栄養分が水溶性になり養分過多の状態になります。えぇしばらくガラス面が緑に覆われました。掃除しても1時間で薄っすらつくほどでした。たまっていたリン酸のほかに鉄分、カルシウム、マグネシウムなども水に溶けだしたと思われます。その結果、ひげ状苔、サンゴ状苔など厄介に苔が発生。こちらも毎日のように水替えをして排出希釈を実施。多分底床にあった養分を含めかなりの養分を排出したと思われる。ソイルを使っている場合かなり養分が流れ出ると思いますが幸い砂利を使っていたのでダメージは少ないです。


PHを調整する場合、無機酸を利用することを強くお勧めします。実際に水処理でも無機酸である塩酸、硫酸を利用してPHを調整し河川に放流しています。次の失敗は水流です。25cmキューブという小型水槽で育成している事も有ってフィルターの選択肢は非常に少ないです。外掛けAT30を利用していましたがすぐに目詰まりを起こしオバーフローしてしまうのでエーハイムのエコ2234に変更しました。非常に高い能力があり通常60cm水槽なんかで利用する代物で。そこで水流を抑えるべく色々対策をしました。


その結果、流速を抑える事に成功。全開運用でも水草が一切なびかないくらいまで押さえました。おかげでエビやメダカはゆったりと泳いでいて満足していましたがブセにはよろしくなたっか模様。対策して1週間、液肥の濃度はかなり絞っているにもかかわらずひげ状苔があっちこっちで発生しだしました。クエン酸での失敗で底床等の栄養分はほぼ枯渇していると思われます。また毎日のように大量の水替えを行っていたので水中に溶け込んでいる養分もほとんど出し切ってると思われます。それなのにひげ状ゴケの発生にお驚きです。一応念のため毎日のように水替えを行いましたが一向に収まらず。しまいには毎日のように葉が落ちてしまうという最悪の状態に。葉が落ちているブセを観察してみるとみんな黒ひげに侵されています。もちろん葉が落ちないものもありその違いが分かるまで結構時間がかかりました。結論から言うと水流不足。葉が落ちないブセは弱いながらも多少水流がある場所に設置されています。葉が落ちるブセは水槽中央、流木に活着させている、流木の陰に設置しているものが多くどうもそこは止水になっているように感じます。水流の関係で水が流れない部分にゴミが集まります。そういった事から流木周辺はあまり良い環境ではないようです。推測ですが止水になりゴミがたまり水質が悪化することでブセに黒ひげが付き葉が落ちたのだと思われます。流速を抑える事に注視した結果、必要な流速が確保できなかったという事になります。こちらも流速をある程度増やすことで葉が落ちることが減ってきました。黒ひげはまだ処理していませんがある程度状況が落ち着いたら処理していきます。



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