SVスプールをチューニングする


文句を言いながらも使い続けているジリオンSVTW。巻き心地は良くないがグリスアップでごまかしている。どんなに巻き心地が悪くても、どんなにメンテナンス性が悪くてもSVの利便性は非常に高く手放しにくいというのが本音ですね。現在の技術なら遠心でも全然問題ないく使えるしロキサーニのような遠心+マグのようなブレーキシステムでも問題なく使える。でもね、真っ暗闇で何にも気にしないでフルキャストしてボケーっとサミングで問題ないのは本当にストレスフリーなんです。そんな利便性の高いSVスプールだが完ぺきではない。ある程度飛距離は出るが最後の伸びが物足りない。ダイヤルを回してるブレーキ調整はしているが調整幅がないんです。20段階のブレーキ調整ができるのだが自分が使っているのは3~6の間。ほぼ4にセットしている。これをもうちょっと細かく設定したいんです。なのでスプールをばらしてちょっといいじります。


ばらすのは簡単でスナップリングをドライバーでこじって外せばこの通り。スプリングとそれをさえてるワッシャーそしてローターをスプールから外すことができます。さて、今回はブレーキ力を弱くするためのチューニングを行います。マグネットブレーキの基本的な強化方法はマグネットを強化する、マグネットの影響を受けるアルミパーツを厚くする、マグネットの影響を受けるアルミパーツを大きくする、マグネットとの距離を近づけるなどあります。弱くするので今回は逆のことをすればいいのですが、アブのマグネットと違って簡単にいじれないというのがダイワのマグネット。今回のようにブレーキ力を弱くする場合、ローターを薄いものに交換するといいうのが一番確実なのですが・・・SVのローターってめっちゃ薄いんです。以前持っていたタトゥーラと見比べてもだいぶ薄いです。マグネットは交換できないので違う方法を考えます。


シムを使って無理やりSVローターの可動域を減らすことにします。マグネットの影響を受ける部分が減ればブレーキは弱くなるわけです。なので通常2mm可動している部分をちょっと狭めてやれば最大ブレーキ力は落ちるはずです。というわけでシムを入れて組み直します。


0.2mmを2枚挟み込んで可動域を1.6mmにしました。ノーマルに比べマグネットの影響を受ける範囲が減っているのでブレーキは弱くなります。また、わずかながらスプリングが縮まっている為、ローターの戻りが早くなるはず・・・もともとへにゃへにゃのスプリングなので手で動かしてみた感じ変化は感じられませんでした(;´・ω・)
早速、河原に行って投げてみました。体感、わずかに弱くなってはいましたが大幅に調整幅が生まれたとは言い難いところです。ただ、その辺にあったあまりのPEを適当に巻いているので普段の糸巻き量よりもだいぶ少ないのでちょっと評価しにくいところです。この状態でもわずかに体感できたという事を考えると、フル巻きすればそれなりに効いてくるはずなので以前よりも細かな調整が効くようになっていると思われます。ただ、調整幅が広がるという事はセッティングがシビアになるという事でもあるのでとりあえずここにセットしとけば何でも可もなく不可もなく投げれるっていう利便性は失われるかもしれませんね。この辺は長期的に使ってみないと分からない部分なのでいずれ報告しようと思います。

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