自転車の事を調べているとクランクの長さについていろいろ言われている。で、結構動画を見たりブログを読んだりしたけどイマイチ意味が分からない。というのも感覚的な事しか書かれていない。もうちょっと力学的な事や根拠が欲しいところですね。個人的にですがクランクの長さっ体格にも依存するけど走る場所にも依存すると思う。例えば、街中を買い物や通学で使っているママチャリやシティーサイクルは165mmが採用されていることがほとんどのようだ。スポーツ車になると170mmが多く採用されているみたいです。
個人的には絶対的に台数が多いママチャリなどに採用されているクランク長が標準長さなんじゃないかなぁ。だいたいのママチャリは街乗りに特化して作られている。場所にもよるけど都心なんかだと信号は多いし段差もある。人もいたりするので一定のスピードで走り続けるという事はあまりない。ちょっと漕いでは止まってちょっと漕いでは減速してなんて感じ。また、ギアも1枚、内装3段、外装7段とあまり多くないものが採用されている。この少ないギアでかなりの変化に対応できる165mmは万能なんじゃないかな?それに頻度にギアを変えてないんじゃないかとも思われる。私の奥さんも内装3段に乗っているけどほぼ2段目固定で使ってるしね。それに車のマニュアル車と違って停止時にギアを変えるのは難しいという点もあります。車であれば1速から回転数に合わせて2,3,4なんてシフトしていき仮に4速で停車しても1速発進できます。自転車は構造上
一気にギアを変えれません。必ず順番に代わっていきます。なので6枚目で停車した場合、変えれても5枚目にするぐらいですね。なので段数が多ければ多いほど高速側にギアを入れていた場合走りだしが重くなる。街中ではシフトダウンする距離が取れないことも多いのでクランクが長い方が有利になりますね。一方、サイクリングコースなんかの平たんで止まらないで走行できる場合長いクランクは不利になります。踏み込む負荷は軽いですが足を高く上げる必要があります。単純に腿上げを考えてもらえば良いと思います。わずか5mmじゃそんなに変わらんという人もいるでしょうけどね。クランクは5mmの変化ですが腿上げは10mm変化します。なので低負荷時の場合、脚の移動距離が短い方が有利になります。短い分トルクが稼げないので踏み出しは重いですが1、2速から順番にシフトしていくことで走り出しの負荷は気にならないでしょう。そこからスピードに乗ったらシフトチェンジしていくのでペダルはそんなに重くないですね。慣性の法則です。この状態になれな短い方が有利になりますね。無負荷とまではいきませんが低負荷状態なので踏み込む力はそんなに要りません。なので純粋に移動量の少ない短いクランクの方が体への負荷は少なく感じるという事ですね。
クランク長さで負荷がどの程度変わるか?単純な力学で比較してみましょう。実際は体の構造、体格などで簡単には割り出せない事も有りますが単純な力学で考えると170mmクランクで100Kgfの力を加えた場合、165mmでは103Kgf、160mmでは106Kgfの力が必要になります。実際踏み込むときにどのくらいの力が加わっているかは不明です高速で定速運行中の場合は低負荷だと思われます。どのくらいか不明なので20Kgfとしましょう。この場合165mmでは20.6Kgf、160mmなら21.2Kgfとなります。高負荷時の3キロ、6キロって言う負荷は体にかなり効いてきますが低負荷時の600g、1200gという負荷はそんなに大きなものではない気がします。これが10Kgfとかもっと低負荷になった場合誤差に近い感じになってきますね。こんな感じで考えれば自分の環境、用途でクランク長さが選べるんじゃないかなぁ。ストップ&ゴーが多いとか山道で使うとか環境的要素、脚の長さ、筋力体力に合わせてとなるとより複雑になってくるとは思うけど165mm付けとけばいいんじゃね?街乗りでシフトチェンジめんどくさいギアは高速側で固定というなら170mmとか、平たんなサイクリングロードでしか使わんよというなら160mm。ロードレースのようにコースが分かっている場合は好きなの使え場良いんじゃないかな?コース解ってるなら前もってシフトダウンするとかできるわけだし。ショートクランクは早いとか、ロングクランクの方が絶対良いとか感覚的な個人の感想よりも簡単な力学に置き換え数字でどのくらい変化が出るかとか調べたほうが多分良い結果になると思います。
因みにここからは完全に私の体感主体となりますが・・・普通に乗るなら165mmが一番乗りやすかった。170mmは確かに力が入りますが平坦で乗っていると結構疲れます。逆に160mmは踏み込みが効かないけど平坦で乗っているとすごい楽です。通勤で何度も交換して使った感じですが正直どのクランクでもトータルスピードは大して変わらなかったです。でも疲れないのは160mm。力は入らないけどギアをフル活用すれば問題なく通勤経路の坂道なら走れます。逆に170mmだと踏み込める分1,2,3枚目が不要な感じです。4枚目でだいたいの登れる。なので170mmを使うならチェーンリング48Tから50Tとか53Tに大型化してギアをフルに使える様にしたほうが良いように思えた。ちなみにですが通勤に使っている経路がサイクリングコースなのでほぼ止まることが無いです。自宅から3分でサイクリングコースに入り終着地がこれまたサイクリングコースから出て3分という立地。なので信号による停止、交差点の徐行など大きな加減速がありません。なので緩やかに変速だけですね。ちょっと向かい風できついから1枚軽くするとか緩い下りだから1枚重くして加速するなんて感じです。信号がある沢山ある環境で在ったら多分165mmか170mmを使いますね。1ブロックごとに停車何てこともあるのでギアを頻度に変えるよりも踏み込める方が楽なんです。というわけで自分の体形に合った長さを基準にしてそこから使う環境で前後させたらいいと思います。
0 件のコメント :
コメントを投稿