IMZ 200


ダイワが24年に発売した高性能ブレーキを搭載したリール。ベースは昨年発売開始したリミットブレーカーで違いはスプールとハンドル、ベアリング数。フレームや内部ギアなどほぼ共通。リミットブレーカーはギア比が1つしか用意されていないのに対して200は2つ用意されている。


メーカサイトに細かな違いについて記載されていたので転載。200はレベルワインダー部分のベアリングが樹脂になっている。重量の違いは純粋にハンドルの長さとノブによるもの。頑張って軽量化したような表現をされている方もいるが全くそんな感じではない。巻き心地はいたって普通。かなり高値なので期待する方も多いがジリオンクラスと変わらない。スプールサイズは200となっておりPE2号が200m巻けるスペック。しかし200m巻くにはかなりテンションを掛けてやらないと収まらない。銘柄によっては溢れます。ラインキャパについては後で記載する


スプール自体はそんなに軽量ではない。リミットブレーカーが15gという話なのでスプールだけで見れば重量増。だがラインを巻くとその重量は逆転する。フレームとのクリアランスがかなりきつめ。PE2号の太さ以下のクリアランスになっておりスプールの出し入れはしにくい。外観的なところだとTWSが搭載されているという事とレベルワインダーがPE向けに粗目になっている感じです。表記はないが多分ハイスピードレベルワインダーだと思われる。


ラインキャパについて、スペック表記は200mだがメーカーの言う100%の場合150~160程度となる。物理的に200m入ってもシステム的に150m前後での運用を推奨しているのでここは注意が必要。多くの人は150mあれば問題ないと思われるがメーカー発表だと170m飛ぶらりいのでそこまで投げれる方は1.5号200m、もしくはリミットブレーカーの方がよい。


ブレーキは電子制御のIMが採用されており現在(24’9)は6モード。初期で選択できるものはスタンダード、PE/ブレードモード、MAXブレーキ、ロングキャストの4つである。実際にフィールドで使うとなるとスタンダードかロングキャストの2つになると思われる。MAXブレーキモードは最弱でも強するし、PE/ブレードはピーキーで扱いにくい。追加のPEロングキャストとビッグベイトはバッチを取得することで選択が可能となる。



ブレーキ部分は従来の物と寸法は変わらない様だがマグネットユニットの奥には基盤が仕込まれている。分解していないので細かい部分までは分からないが従来の外部ダイヤルを動かす部分にサーボモーターが組み込まれておりプログラムによって動作するようです。正式発表ではないが噂では回転数、スプールにかかる負荷を検知するセンサーが入っているようです。クラッチを押し込むことで起動し初期状態だとクラッチを戻した状態から5分放置で電源が切れるようになっている。このタイマーはアプリで30秒、1分、5分と選択ができる。因みにクラッチを押し込んだ状態ではタイマーはカウントされないようです。あまり試す人はいないと思うが満充電してクラッチを押し込んで放置したところ完全に放電した。なのでクラッチがトリガーになっているのは間違いない。色々観察して分かったがクラッチにマグネットが仕込まれていることが分かった。おそらくブレーキユニット側にマグネットスイッチが入っていてマグネットが離れることでカウントされていると思われる。よってバックラッシュを多発した場合、メーカーの言うキャスト数投げれない可能性が有る。バッテリーが切れた場合MAXブレーキモードのMAXに固定されるので遠投はできない。滅多にないがキャスト途中で切れた場合いきなりガッツリブレーキが効くので場合によってはルアーだけ飛んでいく可能性もある。バッテリー残量は気にしたほうがいい。



飛距離は比較的でると思う。だが、メーカーからの指標が無いので全部手探りになります。表はまだまだ未完成なので今後追加していく予定ですが、ざっくりPEロングキャストのブレーキについて記載しておく。5ミノー、4シンペン、3樹脂系バイブレーション、2鉄板・メタル系バイブレーションという感じです。初期状態であればロングキャストモードがおすすめで4にしておけば一通り何でも投げれるんじゃないでしょうか。シャローアサシンが49m、スペック表記59mなので実用飛距離として十分飛んでいると言える。ダイソーの14g鉄板バイブであれば69mとかなり飛距離が稼げるのでスピニングに近い近い感覚で使うことが出来る。ただしPEロングキャスト2の場合そよ風程度でもラインが膨らむことがある。投げ方やロッドの固さ・長さによって変わってくるが3にすることで不安定さは解消される。条件がそろえば


日夜問わず遠投することが出来る。一応アプリのスクリーンショットを添付しておく。キャスト時間と飛距離、モードが入っているので明るさによる飛距離の違いがないことが分かると思う。ロングキャストとPEロングキャストの違いは後半の伸びにあると感じる。ロングキャストモードでも十分後半の伸びは感じられるがPEロングキャストモードにすることでさらに飛距離を伸ばすことが出来る。ただし、着水時のサミングがシビアになるので慣れが必要となる。エクセルで書いた表を見てもらえばわかるが安定的にシャローアサシンを投げるにはロングキャストモードでは4,PEロングキャストモードでは5にする必要がある。多少ブレーキに違いはあるが飛距離的にはロングの4=PEロングの5と思ってもらっていい。鉄板バイブレーションならロングの1=PEロングの3という感じでPEロングキャストモードの1段階の差が小さくなっている。また、さらに弱いブレーキセッティングが出来るので腕があれば更なる飛距離が稼げると思われる。


遠投性に優れたリールで大口径、比較的スプール幅も広いのでスピニング感覚に使える面白いリールである。TWSの効果もありキャストフィーリングは非常に良い。巻き心地は普通な為、カルカッタコンクエストなどシマノの上位機種のような巻き心地を求める方には不向きである。一巻き100cmとかなり巻き取り量があるためデイゲームには非常に向いているがナイトゲームでは基本スローなので少々厳しいと感じる。また、ハンドルが90mmとリミットブレーカーよりも短くなっている。スピニングだと巻き取り80cm位から55mm、ダブル換算110mmのハンドルがついているという事から考えると巻き取り量にわりにショートハンドルとなる。デイゲームでバイブレーション早巻きをする場合、結構重い。また、飛距離についてかなり色々情報が出ているが眉唾物。なので比較的飛距離は出しやすいという評価となります。とはいえ14g鉄板ならIMZでなくともバッチバチに調整すれば70mは出せます。その為ぶっ飛びリールという感じはないがブレーキ設定が簡単かつ制御がしっかりしているので比較的簡単に誰でも飛距離が稼げるというのは間違いないです。

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