ジリオンSV TW SV 再メンテ


何度メンテしてもうまくいかない。どうしてもピニオンとベアリングの間にあるカラーのせいで雑音が出てしまう。原因はベアリングが回らずピニオンだけが回るから音が出る。


少々見にくいが動画を撮ってみた。ピニオンが回っているがカラーが回っていない、もしくはピニオンの回転数に比べカラーの回転が少ない。スプール側はまだましで本当にダメなのがメカニカル側。もうどうしようもない。一応断っておくが分解したら保証は受けられないのでいじるなら自己責任で。以前不具合を感じて自分で原因を特定しメーカーに事細かく説明して修理を依頼したが分解しているので保証外なのと一度分解した物は基本的に修理しても修理の出来すら保証外だと言われた。要するに修理に出して治ってなくても知らんってこと。まさに糞対応です。そんな愚痴をこぼしていてもどうしようもないので最終手段を使います。本当はメンテ頻度が増えるからやりたくないのだが・・・


まずは分解してピニオンを取り出します。見てもらえばわかると思いますがスプール側の軸受け部分、メカ側の軸受け部分がピッカピカです。ベアリングが回らずにピニオンだけが回っている為です。


こんな感じでベアリングにカラーが入ってピニオンが刺さる構造になっております。ベアリングが回らない原因は通常なら潤滑不足、さび等、もしくは異物混入、摩耗しすぎてボール接触部分のむしれや打痕などが考えられます。ちなみにこのベアリングがほぼ新品ですので上記の異常は一切ありません。ではなぜベアリングが回らないのか?それはスプール側とメカ側の軸がずれてるから。これにより回りが渋くなっている。この為ベアリングを回すのに力が必要になってしまう。ベアリングを回すよりもカラーとの摩擦が少ないため先にピニオンだけが回るという事が発生するんです。こればかりはさすがの私でも修復は不可能。なのでベアリングのグリスを抜いて初動を軽くします。初動が軽くなればピニオンが空回りする前にベアリングが回るということです。理屈は簡単ですがグリスを抜くという事はこまめにメンテナンス(注油)が必要になるという事です。


このベアリングメンテナンスツールを使ってグリスを抜きます。このツール、タイミングが悪かったみたいで注文から手元に届くのに3ヵ月ほどかかりましたよ(笑) どうも年1生産のようなので在庫がなくなると次回生産まで待たないといけないのです。というわけなので欲しい方は在庫があるうちに注文したほうが良いかも。実際、無くても全然困らないですよ。


グリスを洗浄したらオイルをたらします。今回はダイワの純正を使います。できればもっと粘度の高いオイルがいいのですが手軽なものにしました。これをたらして再度組付けます。


ついでにギアにもグリスをつけてやります。写真のようにほんのちょっとを数か所に塗ります。あとはゆっくり回して全体にいきわたらせればOKです。
最終的に組み付けて回したとこと・・・まぁオイルに変えてるので吸音されず反響されます。ですがピニオンの空回りはほぼ解消されました。これで一応ザラザラ感はなくなりました。あとは使ってみての判断になりますが・・・アブ勢の分厚いスタメン候補が控えているので復帰したとしても頻度は少ないだろうなぁ

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