現行のピニオンは穴径が3mm、古いウルトラキャストは3.5mm、オールドブロンズブッシュ3.2mm、オールドボールベアリング仕様3.5mm・・・ピニオンの互換がかなり難しいです。それに古いものは手に入りにくくなってきているし状態の良い物は高値で取引されていますね。というわけで現行ピニオンを加工して互換を持たせるようにします。ただし全部に対応できるわけではないですね。オールドの場合ギア比が4.7と現行の5.3よりも低くなっています。その為完全に互換とはいきませんね。しかしオールドの場合メインシャフトをショット加工すれば現行のメインギアが取りつきます。ギア比は変わりますが現行のパーツで延命することが出来ます。パーミングカップモデルが出始めた以降の物の場合、現行のメインシャフトと互換があるのでメインシャフト、メインギア、ピニオンを変更することで対応が可能になります。あとはシャフトが通る穴径を加工すればいい。だがその加工が結構難しいです。そこで毎回同じ精度で加工できるように治具を作りました。精度の良いボール盤やフライスがあるなら必要有りませんがハンドドリルやリューターを使う場合ぶれる可能性が有ります。そのブレを押さえるようにピニオンを固定してガイド穴を使って加工することでほぼ毎回同じ精度で加工ができます。使い方は
ピニオンを治具に挟む。
ガイド穴からドリルを差し込みピニオンに押し当てる。するとドリルの先端の傘とピニオンの穴が噛みこむのでずれない等に治具のネジを締めつけ固定する。その後は
ひたすらドリルキリを回すだけ。こんな感じで手で回しても問題ないですがリューターやドリルがあるなら使っと方が良いです。私もリューターかドリルをと思ったんですが・・・管理の行き届いたつもりの倉庫からどちらも発見することが出来ず手回ししました。だいたいのんびりやって10分位で貫通します。貫通したら取り外して綿棒にピカール塗って内径部分を滑らかにします。適当にきれいになったら
スプールにさしてみて確認。きつい場合は調整。3mmシャフト用のピニオンが3.5mmのオールドスプール用に加工できました。今回作成した治具は3.2mmのガイドも作ったのでブロンズブッシュモデルのピニオンも作れますね。なのでオールドのピニオンが安く出ていたらストックして必要に応じて加工、現行を使ってギア比アップとか前に作ったオールドなのにウルトラキャストとかやりたい放題弄り回すことが出来るようになりました(笑)
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