コーティングはエポキシを使うというのが基本になっていますが一部UVレジンを使ったコーティングも有ります。色々調べたところ東邦産業からUVハードナーとういUV硬化装置が販売されています。スレッドコーティングだったりルアーのコーティングで使う様で5,6分で硬化させられる代物のようです。100Wの365nmの紫外線出力がある様で一般家庭向けではないですね。毎日のように修理する、ロッドを作るような商用的な使い方なら有りかもしれませんが個人での補修や製作には向きません。なので一般的なUVレジンとUVライトで施工してみました。施工した結果写真のようにスレッド表面はエポキシと変わらない硬質なこーてキングが出来ますがスレッド内部は硬化せず液体のまま残っています。UVハードナーと違い出力が小さい為硬化しないのかは不明なところです。ならば長時間照射すれば・・・ダメでした。10分、15分と照射時間を長くして試しましたが結果は同様。多分時間を長くしても出力が小さい為硬化に必要な光量が稼げないのだと思われます。また、スレッドの材質によるUV透過率にもよるかもしれません。糸の太さがいくつなのかは不明ですがちょっと調べた感じナイロンで約50%、ポリエステルだと80%近くカットされてしまう様です。なので一般的なUVライトを使用する場合、スレッドのコーティングには不向きだという事が分かりました。次は接着剤、硬化時間は物に寄て異なります。
エポキシ樹脂やUVレジンのような液体ではなくゲル状の物質と表現したほうが良い感じの粘度です。オイルとグリスみたいな違いですね。接着剤の場合30分硬化タイプまでの物はスレッド内部まで浸透しなかったです。半固形状態の為浸透するには時間がかかります。30分という短時間では浸透しきる前に効果が始まるといった感じでしょうか。60分、90分になってくるとある程度浸透しているようです。という事から接着剤もスレッドのコーティングには少々不向きという感じにはなります。ただし、温めると緩くなるという特性を利用すれば30分未満の製品でも浸透させることが出来ました。
温めるのも結構大変でライターを使った方法ではちょっと難しいです。一点集中といった感じになりやすく全体が温まらず表面だけという感じです。アルコールランプを利用した場合、ライターよりも炎が大きい分全体が温めやすく浸透させやすいです。しかしどの程度焙れば浸透するかという判断が難しく経験が必要です。一番確実なのはドライヤーでした。ドライヤーでガンガン焙ることで全体を温め確実に浸透させることが出来ました。なので接着剤を使うならドライヤーを使うのが一番です。もしあればですが温度調整が出来るヒートガンです。風量が弱く音も静かな為作業に集中できます。まぁどの家庭にもあるドライヤーを使うのが無難ですね。
ちなみに2液エポキシ樹脂の場合、そんな事しなくてもガッチリ内部まで浸透します。硬化に時間はかかりますがやはり推奨されているコーティング剤というのは理由があるんですね。手軽さは有りませんがしっかりしたものを作るならやはりエポキシ樹脂になりますね。ちなみに手軽にやるならエポキシ接着剤+UVレジンという方法も有ります。
こんな感じで1層目にエポキシ接着剤をたっぷり塗って温めて浸透させます。浸透したら余分な表面のエポキシはキレイにふき取り硬化まで待ちます。垂れるエポキシがないので回転させる必要は有りません。
硬化するとこんな感じです。この上にVUレジンをコーティングさせていきます。念のため脱脂しておくと良いです。UVレジンならライトを照射するまで硬化しないので自分が気に入るまでコーティングの形を整えれます。エポキシのように時間経過で硬化するものではないのでそれこそ1時間でも2時間でも整形に時間を掛けれます。整形して気に入ったらUV照射で硬化させます。強度ですがエポキシ2層と大差ないです。というのもセルロースセメントとかの良くあるクリア塗装と違い下の層を溶かしません。クリア塗装系は重ね塗りすることで1層目を厚くする感じになりますがエポキシは1層目、2層目という感じでミルフィーユになります。その為強度で考えると1層目のエポキシ、2層目のUVレジンとあまり変わらなくなってきます。もちろん使うエポキシやレジンによって変わってきますが工業用であればその辺の強度等スペックシートに記載されています。全部がそうだとは言えませんが私の使う用途であればどちらの強度でも壊れることが無いですね。もちろん1発大物、モンスターフィッシュハントで使い様な物であればしっかりしたものを使うべきです。デイリーユースのシーバスロッドれれるであればこのハイブリッド方式は早い、安い、簡単、キレイというメリットがあります。接着剤の硬化時間にもよりますがハイブリッドなら午前中に補修して午後釣りに使えるという高速復旧が可能になります。フィニッシングモーターもいらないし機材としては家庭にあるドライヤーだけあればどうにかなります。UVライトは最悪無くても問題ないです。日向に放置しておけば固まります。さて、結論ですがスレッドのコーティングの1層目はエポキシ樹脂、エポキシ接着剤を使い、2層目はエポキシでもUVでも良いという結果になりました。ちなみに強度だけで考えた場合、多分1層エポキシ樹脂仕上げが一番強いかと思われます。厚みこそ同じでも1体形状の物と2層に分割されているものでは同じ材質の物でも層の部分で剥離現象が発生するため最終的な破壊強度は1層だけで厚みを持たせて仕上げたほうが良いでしょう。なのでマニュアルの通り半乾きで2層目を塗るというは厚みを持たせた1体構造にさせる為なんじゃないかと思います。

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