ポラリスで弱火から中火にかけての燃焼があまり良くなかった。灯油での駆動だが写真の状態が限界でこれよりも弱くすると煤がでてしまい実用不可。残念ながらニップル交換なしで何でも使えるとは言いがたい。
さて、ポラリスもNOVAも111Cもニップル径は同じ、にもかかわらずここまで違いが出るのは何でだろう?その答えがだいたい見えてきた。
この綺麗に燃焼しているときは青い炎で燃えている。この時、空気と燃料がしっかり混合されて比率も合っているからだと思う。このバランスが崩れると赤火になったり剥離燃焼したりする。今回のケースは弱火から中火にかけて赤火が出る。周囲に存在する空気は同じ、強火で完全燃焼することを考えると十分な量があるはず。なのに燃えない。その答えが
この写真にありました。無理やり乗せたサイレントキャップですが標準仕様に比べ驚異的な弱火でも完全燃焼する。なぜこのように違いが出るのかと言うと混合室です。
このバーナープレート方式では混合室がありません。どうやって混合させているかと言うと燃料をバーナープレートにぶつけて混ぜています。その為、燃料に勢いがないと混ざりにくくなり赤火になるようです。混合されない為フューエルリッチでの燃焼になり赤火、煤の発生が起きるようです。サイレントキャップの場合
混合室が有ります。裏側から撮った写真です。バーナープレートと同じ役割を果たすのが天井部分になります。天井にあたった燃料は天井に添ってキャップ内部に入っていきます。このときに空気も引きずられてキャップ内側に入ります。バーナープレートだとそのまま燃焼に入りますが、サイレントキャップではまだ燃焼が始まりません。キャップ内で滞留しワンテンポ遅れて
このサイドから溢れる様にでてきます。なのでバルブを絞った状態でも混合され綺麗に燃焼するのです。弱火にたいして非常に有効なパーツではありますが誰もがサイレントキャップを持っているわけではありません。バーナープレートで調整します。バーナープレートを下げる事である程度対応できます。下げる事により最大火力での運用しにくくなります。多分ですがポラリスは最大火力よりに調整されているのでは?と思います。NOVAに比べ弱火への対応が弱くなった事とスペック的にも火力が上がっていると言う事を考えるとあながち間違いではないかも。
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