フレーム修正の難しさ


フレーム修正は非常に難しかった。今はようやく何とか修正出来るようになったかそれでも『完璧』と思える仕上がりは出来ていない。なんでこんなに難しいのか?それは基準がないからでしょうね。だから治具が必要になる訳なんだが・・・機械加工が出来る環境にない私に


市販のフランジの精度に頼るしかない。フランジの両面ならある一定のレベルで平行が出ている。だからこの面を信じて加工をし治具を作った。加工と言ってもだだボール盤で穴を開けただけ。この穴明が非常にいやらしい。ボロボロでガタガタのボール盤では面に対して垂直を出すのが困難だ。やむおえず大きめの穴を開けて逃がしたのだが


かしめ時にの負荷でフレームのプレートに歪みが出る。治具の素材が塩ビと言うこともあり負荷で変形していることも考えられた。ならば


ピンポイントで押さえてやれば最小の穴径でしかも力が逃げずに良いだろうと考え実践してみた。フレームの歪みは回避できた。やはり治具の弱さの影響だと思って良いようだ。しかしこの方法では


かしめ時に安定せずシャフトを曲げてしまう。ダメか・・・丁寧かつ根気よく優しく叩けば曲がらずにかしめられるがやはり不安定な為曲げてしまうこともある。やはりフルマウントが可能な治具が必要だ。塩ビ製では位置出しノギスで計り穴明したが


今はばらしたプレートがある。これをマウントして穴明した。より正確な位置が出せた。こうして3代目治具を完成させた。しかし、かしめて組み込んだがうまくいかない。その理由が基準のなさである。丸ABUの欠点はメインフレーム。モーターや遊星ギアケース、など組む場合、メインフレームが鋳物の切削加工だ。これを基準に組み込み最後に両サイドのカバーを取り付ける。カバーはメインフレームとだいたい印籠になっていて多少の遊びがある。この遊びで軸の高さ、平行度、左右のぶれを修正するのだが丸ABUにはこの強固なメインフレームがない。コレが問題だ。完璧なフレームさえ手に入れば現代のリールに劣る事はない。私は丸ABUは好きですがコレクターではない。2個1だろうが3個1だろうが気にならない。何なら全部違う機体からの寄せ集めでも良い。今日も懲りずフレームを叩く。完璧なフレームを求めて。

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