昨年はそんなに釣りに行けなかったがそれでもまぁまぁ酷使してきた。ボートや陸っぱりと常に連れ出していたのでそろそろメンテナンスを。何だかんだでビックベイトぶん投げたり遠投メタルジグでライトショアジギングやボートからのライトジギングにメタルバイブでマゴチと色々使いましたね～
何より気になるのが浸水の状態ですね。塩水浴びながら使って水洗いだけで済ませていたので。早速メンテナンスに入ります。まずは使うグリスやオイル
アブの純正品を使います。オレンジのキャップの容器にオイルを小分けにして使ってます。どうもシリコーンをベースに作られているらしいのです。一般的にシリコーングリスやオイルは極厚性が低く、金属には不向きと。でもね、純正になってるくらいだから問題ないでしょう。調べると極厚が低いのは間違いないですが『金属』と言うのは間違いの様です。鋼対鋼には向かないが正解のようです。なのでそれ以外には有効。鉱物油等と違って揮発性がない、若しくは極めて少ないと言う。
そしてシリコーンには『温度変化による粘度変化がない』と言う特性があるみたいです。だいたいメンテナンスするのは寒くて釣りに行けない冬が多いです。室温25度でメンテして良い感じだったが外気0度で使うと一般的なオイルやグリスは固くなるんですよ。夏だとサラッサラになったりします。季節でメンテするのは手間ですからシリコーンを使って何時でも変わらない巻き心地になるのは有難い。
まずは
ハンドルからばらして掃除。ブラック９のノブは手前がカラーです。まぁ油切れはしてないですが汚いですね。
奥のベアリングはほぼ汚れていないですね。流石にちょっと乾きぎみなのでオイルを挿します。再利用しましょ。基本的にメンテ前の状態で気にならなければわざわざ変える必要はないです。そして手前側をベアリングにする必要も無いですね～カラーだから奥のベアリングが守られている訳です。シール兼軸受けと考えたら合理的です。
本体を割ってみると以外と綺麗です。このまま蓋してもう1年・・・せっかく開けたのでメンテしますよ。
ギア付近を筆でぬぐうとまぁ黒い。そして乾燥気味です。ギアやシャフトもばらしていきます。
ドラグワッシャーが張り付いて錆びてた。アブはグリスレスだからちょっと水吸うとこうなりますね(^_^;)
裏はかなり濡れたと思われる跡があります。やはりそれなりに水の侵入があるわけですね。
メインシャフトのベアリングは綺麗です。これも今まで困ってないから少量オイルを追加して再利用。
ドラグ回りのパーツは錆もなくキレイなもんです。グリスをたっぷり塗るわけ居ないか無いのでこの辺のパーツは手に付いたグリスで揉んでおきましょう。ドラグが効かなくなるとか言われますが、関係ないですよ。最後は指でスプール押さえちゃえばいいし(笑)
適当に掃除して確認したので組み付けます。
ここでちょっと役立つテクニック！メインシャフトなんかを固定してるステンレスボルトとかってイライラしますよね。これ、頭にグリスつけて上げると
ドライバーから落ちないんで簡単に取り付けできます。ハンドルノブのネジなんかにも使えます。サクサク組んでいきます。
メインギアのグリスはたっぷりつけます。細かく塗れば良いんですが面倒なので凸凹を埋めるくらい塗ってしまいます。塗り過ぎ！ハンドルが重くなる！なんて言う人がいますが関係ないですよ。組んでハンドル1回転もすれば余分なグリスは全部はみ出すだけですから。結果、残るグリス量はギアに必要な最適な量になります。新品ばらしてグリス塗り過ぎだとかハンドルが重いだとか言うのは迷信です。これでも一応私、機械のエキスパートなのでね。根拠の無い話には騙されないように(笑)
みんなが色々言っているワンウェイですがオイル挿しちゃいます。グリスも塗っています。この部品はたいした精度のベアリングでは無いです。基本的に低トルク用のグリスをうっすら塗っとけばOKです。塗り過ぎるとコロ(円柱の金属)と樹脂と板バネの隙間を埋めてしまうため動かなくなるんです。かと言ってサラッサラのオイルだと速攻流れてしまうので気が着いたらドライになってたり・・・・なのでとりあえずここは洗浄せずに極少量オイルを追加するのが吉。乾いたらオイルを補う感じです。スピニングなんかでも逆転してしまうと言う現象がありますが主な原因は水です。オイルやグリスの方が混ざり乳化することでグリスを大量に詰めた状態と同じになります。なのでメンテ方法が解らなければ開けずに乾かすのが正解です。
組上がったらボディに付いた油を拭き取り終了。タオルでふくのが一番ですがコレやると家族に怒られるんですよね～居ないときにやって即洗濯機にぶちこんでおきましょう(笑)
完成したら軽くくるくる回して1日放置。馴染むと言うか定着すると言うか・・・なぜだか巻き心地が安定するんですねぇ。不思議
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