懲りずにかしめる。もう10個ほど再起不能になるまで叩き続けだがその甲斐あって基準が見えてきた。いや、叩かなくてもよく考えて観察すれば何を基準にしたら良いか見えてくるんだが、性格的に思い立ったら頭より行動が先に来る為なかなか難しい訳です。取り敢えず15個ほどあったフレームは7割りほど鉄屑に変わり底をつきました・・・。で終わるほど素直ではない。追加で20個ほどジャンクを用意した(笑)
さて、フレームかしめ、精度を出すにはどうしたら良いか?1つは平行、もう1つは垂直です。まずは平行を出すため平面が必要です。面を作るのに必要なのは
3点在れば面が作れます。コレが多分大事なことで、フレームにサイドカップを取り付けるネジ
この3点で面を出している。フットにあるシャフトは多分位置決めようです。初期の頃のABUは4本ネジだったようです。ですが現行は3本。私の持っている70年代のフレームも3本です。多分シビア過ぎて3本に変更した、コスト削減で3本にした、若しくはその両方が理由でしょう。実際問題、正方形を正確に面を出すのは極めて難しいです。ましてや変則4点となればなおのこと。一方、正三角形は楽勝です。取り付ける足の長さなんかバラバラでもガタガタしない面が作れます。1点で点、2点で線、3点で面と言うようにで3点が面を作る最少構成なんです。辺が増えれば増えるほど高精度な調整が必要になるのです。だからカメラのマウントなんかは『三脚』なんです。
ちょっと脱線しましたがこの3点で構成された面に対してシャフトを垂直に立てれば良い訳です。言うのは簡単ですがまともな組つけ治具が有るわけてはないので
このシャフトの加工精度を信じるしかないです。多分ですがこのフットのシャフトは切削加工後にメッキでしょう。僅かに切削特有の模様が見えます。非常に細かな切削加工を行っている様です。そうなると段つきの部分に確り面当てすれば基本的に垂直は出る筈です。ではそうだけど実際はシャフトが曲がっている、プレートが歪んでいるなどあって簡単にはいかないですが。じゃかしめるのはどっちから?それは
ハンドル側です。なぜこっちかと言うとギアの材質、ハンドル軸との関係です。これを見ている方は多分自分で分解されてグリスアップしていると思います。だから構造はわかると思います。メインギアの材質はブラス、鉄、ステンレス、アルミなど硬い金属同士の噛み合わせになります。メカニカル側、パーミング側は樹脂のコグホイールと噛み合います。樹脂との噛み合わせはラフで良いですが(コグホイールは安いしそのうち削れて良くなりますよ!多分)メインギアはそうはいきません。樹脂に比べ弾性がないのでキッチリ組む必要があります。ハンドル軸はメカプレートから垂直にでていますよね。
この軸とスプール軸が平行でなければならないです。だから基準がハンドル側と考えます。なので最初にハンドル側を優しくかしめ、次にパーミング側かしめる。パーミング側はガッチリシャフト面にかしめるのではなくハンドル側のプレートと平行になるように適度にかしめます。微調整を行うと思ってもらうと良いかもしれません。私はかしめ、面を確認する治具しかないので、組み付けて回して確認しています。スプールが擦らないか?回りはスムーズか?ハンドルを回して快適か?最後にギューンとから回ししてあらゆる方向に傾けます。傾けたことで多少なりとも撓みや当たりが変わります。ここでフレームと擦らないか最終確認です。
こうしてストックしていたパーツから1台組みました。そりゃ素人がフレーム修正からパーツ選択までやった機体ですからショップチューンには敵いませんよ。ですが知識と経験は後に応用が効きます。そして何より愛着がわきます。自分だけのABU、1台作ってみませんか?(笑)
そんな事言いつつも、究極のフレームが気になって気になって・・・5万かぁ、その精度、構想にはそれだけの価値はあると思いますがいざ買おうと思うと財政的に厳しい。自作の限界を考えると高精度治具もほしいなぁ。丸ABUにどっぷり浸かったらもう試すしか・・・
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