ベイトリールでPEを使っていると発生するラインの噛み込みトラブル。キャストしてバックラッシュしていないにも関わらずガッと突然起こるアレです。時にはガッバツとラインが切れてルアーが無くなる悲しい出来事も・・・一時期ハイスピードレベルワインダーなら発生しないなどと言われていたけどどうなんですかね?使ったことがないので何とも言うませんが多分発生するでしょう。メカ的な構造で多少は緩和されるだろうけど基本的には回避不可と言うのが私なりの答えですね。
丁度比較するのにベストなリールがあります。レボエリートIB5とブラック9です。ギア比が違う以外基本的な構造やレベルワインダーは一緒。ブラック9に対してIB5は高速レベルワインダーと言えます。
その理由はどちらもハンドル5周半で往復する。その間ブラック9は49.5回転スプールを回す。IB5は29.7回転。ね、ブラック9よりもハイスピードでしょ。この回転の違いでラインの噛み込みが変わるかと言うと、全く違いが体感できない。そう言うわけでPEにはハイスピードレベルワインダーが有効だとは思えないと言うわけです。実際にモアザンPEには搭載されてない事を考えると効果は薄いんだなと思います。ちなみにハイスピードレベルワインドはハンドル4回転で1往復するようです。HRFPEスペシャルにも搭載されているようですね。なのでギア比から計算するとスプールは29.4回転です。あれ?IB5と変わらないですね。
さて、このトラブルの原因はラインの緩みです。ラインのたるみだけを取るようなドリフトをしているとPE2号でも起きます。発生メカニズムはスプールに緩く巻かれたラインに急な負荷が掛かることで発生する。例えばドリフトして魚を掛けた、根掛かりしたので煽った、ドリフトの釣りからバイブ遠投に変えた等。このときに掛かった負荷でラインが噛み込んでしまうのが原因です。防止するには常にある程度テンションを掛けて巻くのが一番。そうなると釣り方が選べなくなってしまう。なのである程度ふかふかになってしまったら巻き直す。1キャスト捨てることになりますがルアーロストやラインの高切れよりも良いです。
私は釣りに行く前にこいつ!高速リサイクラーで巻き直しています。基本的に第1投目が釣れる!はず・・・なのでトラブルを避けるためにやっています。流石に釣り場では出来ないですからポイント移動前に捨てキャストしてラインをしごきながらテンション掛けて巻いています。こうすることで常に第1投目のトラブル防止が出来ます。
考えはマニュアル車と同じですよ。シフトチェンジの時に回転を合わせたりしますよね?いきなりガツンと繋がないのと同じです。止まるときにエンストしないようにブレーキ操作とクラッチワークをしますよね。それと同じです。バックラッシュしないようにサミング、変速ショックでギアをガッってさせないように回転数に気を使うようのと同じでラインが噛み込みガッてならないように気を使う。そんな感じですね。
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