ラインによってスプールの回転が変わるのですが、どの程度変わってくるのか傾向を計算していきたいと思います。ただし、実際の回転とは明らかに異なるかと思います。ベイトリールにはレベルワインダーが搭載されていてノーマルだったりハイスピードだったりと一往復の巻き数が異なります。そこを考慮して計算していくのは難しいので隙間なく巻いた場合を考えます。標準的な22,23mmと新たに出てきた19mmと対象に計算していきます。と言っても大したことではないです。掛け算、割り算でだけで大まかな傾向が見れますから。まずは最初のイラスト。スプールに隙間なくラインを巻いた場合の巻き数を記入してあります。もうすでに分かると思いますがPE2号22mmとナイロン4号22mmの巻き数の差が約40巻きも変わって来てます。33mm径ので計算すると約3mもの長さで違いが出てくるんです。
これをグラフにするとこんな感じ。オレンジがPE2号、グレーがナイロン4号。傾きは同じだが1層するごとに2.7mもの差が出てくる。仮に100m前後での巻き取り回数を計算するとPE2は12層で1123周、ナイロン4号が18層で1200周でした。巻き取り数としては1割も変わらいことになります。
さて、この数値が実際どうなのか比較しましょう。以前ビッグシューターコンパクトにPE2号を200m巻いたときにリールの1巻きを計算するため100mごとにスプールを計っています。
スプール径33mm
最小径 10m 100mで23mm 200mで32mm
算出したデーターを見ると32mm~23mmで160mです。ずいぶん開きがあります。同じように32mmから100mの計算値は12層で103m スプール径が26.9mmとなっています。ここから分かるように実際にスプールに巻かれているラインはかなりスカスカだという事が分かりますね。実際の値に近づけるには計算値に0.65倍するとあいますね。
という事はナイロン4号も同じように0.65倍して現実に近い値に変えていきます。すると
こんな感じになります。これがPE2号とナイロン4号の100mでの差になります。rpmは参考値として飛行時間を2秒で計算しました。ちょっと平均値で46000rpmは回りすぎなんじゃと思いますが・・・飛行時間4秒にで計算すると良い数字になるじゃない?rpm値はともかくとしてナイロン4号はPE2号の1.4倍回転しているという事が分かりますね。また、ナイロンよりもPEのほうが軽いので最高回転数はPEの方が出ていると思われます。以上のことから
ナイロンの場合、キャスト時はスプールが重いため回転しにくいですが飛距離が伸びることで大幅にスプールが軽くなります。またスプール径が細くなるので回転が落ちにくい。
PEの場合、スプール総重量が軽いためキャスト時に高速で動き出します。しかし、ラインが細く軽いため飛距離が伸びてもスプール総重量、スプール径に変化が少ない為、スプールの回転数は大幅に低下する。
という事になります・・・うーん、まとめてみたけどやっぱりあまり上手く説明できないや(;´・ω・) とにかく、細いPEは回転数の落差が激しいってことが分かってもらえればいいかな?
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