ストームクッカーを選ぶ理由


持ち運ぶにはちょっとでかい、ちょっと重い、そんな評価をされるストームクッカーだが現在の形になってどのくらいたつのだろう?少なくとも私が子供のころにはこの形だった。現行のものを見ても形は全く変わらず一部のモデルは肉厚を薄くして軽量化する、テフロン加工が施されるなど利便性、持ち運び性を強化したモデルが存在していますね。でも基本的な構造やサイズは変わらず生産されているという事はそれだけ愛用者が多い、完成度が高いという事だと思います。少なくとも私が触ったときから30年は形が変わっていないです。ブランドヒストリーを見ると1951年に誕生しているとのことだ。実に70年と長期にわたり製造されている製品だ。もちろん私もその愛用者の一人ななると思う。他のブランドが似たようなシステムクッカーを出しているけど全くと言っていいほど購入意欲がわきませんね。どんなに似せて作っていても完全パクリでない限り構造的に本家を超えることはできないですから。劣化版ストームクッカーを似たような価格で欲しいですか?中華の良く解らないブランドの激安劣化版ストームクッカーって信頼できますか?という理由ですね。


ストームクッカーは全周に空気の取り込み口があるのではなく半分だけに集中している。私が正面と思っているブランドロゴが入る部分は穴あけがされてない。その背面は


きれいに穴あけがされてあり空気を取り込めるようになっている。これからわかるように風に対して設置する向きがあるという事。風が当たる面に空気取り込み配置。こうすること風圧+上昇気流を利用することで上部からの空気の巻きこみを防いでいる。また空気の取り込み方法にも工夫されており


側面から入った空気が直接上がるのではなくベースで一度空気の流れが阻害されるようになっている。無風の場合、上昇気流で空気が下から上に引っ張られる形になる。なので横から取り込まれた空気がプレートによって垂直な流れに代わるようになっている。これにより揺らぎやすいアルコールバーナーの炎を最大限に安定させている。風がある場合も同じでプレートがあるおかげで流れを阻害して垂直方向に押し出される形で空気が供給される。どうです?ものすごく考えられたシステムクッカーだと思いませんか?現在は中華の似たような構造の物等、色々ありますが一番比較されるのが多分エスビットのアルミクックセットじゃないでしょうか。考え方は非常に近いと思いますが最大の違いは空気の流れですね。煙突効果で燃焼した空気が投げの側面を通って上向きに出ていくストームクッカーに対してエスビットは上部防風パーツ側面に穴をあけることで逃がしています。側面に穴をあけて逃がす構造は風の影響をもろに受ける構造です。全周にその加工がされているという事は言うまでもなく風に対して弱くなるという事です。タープの下で使うならエスビットの方が鍋も大きく大人数で楽しめるでしょう。しかし何もない開けた場所で使うとなればストームクッカーに敵うシステムクッカーはありませんね。大きい、重いと言われるストームクッカーですが、極限環境でも使える機能性は大きな武器になります。どんな状況下でも使えるというのはそれだけ信頼性が有るという事です。こういった製品は1度手にしたら多分一生使えるものです。現に写真のストームクッカーも20年は軽く超えてますね。使用頻度が低いってこともありますが・・・実際にこのストームクッカーの威力を体験したのが堤防で暴風の中でやった焼肉ですね。ストームクッカーだけじゃ不安で分離型ガスバーナーも持って行っていました。風が強いので防風を設置してガスでやろうとしましたが熱が流される、消えると使えなかったです。半場諦めながらストームクッカーで試したところ、風の強さなんか関係ないといった感じで焼き肉が楽しめましたよ。まぁ人間の方が寒さと暴風で半泣きになっていました(^-^; 最高のアルコールシステムクッカーですよ。一家に1台お勧めですよ。



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