ただでさえ風に強いストームクッカーをさらに強化するユニット、トランギアガスバーナー。もうね、ストームクッカーに勝てるやついないだろう(笑) さて、このトランギアガスバーナーですが相当昔から変わったないと思われる。子供のころからこの形だったしスペックも変わっていない。そういう意味ではちょっと時代遅れな火力ですね。現在のバーナーたちは3600kcalとかかなり高出力なものが多く火力や燃焼部分を狭くして直線的な炎にすることで風に強い仕様も物が増えてきている。そういった意味ではトランギアのガスバーナーはプリムスの2243的なストーブになります。ちなみに海外で6000円くらいで手に入りますが国内だと正規品はなく並行輸入品。価格は9000~12000くらいかな。分離式ガスバーナーと考えればびっくりするほど高くないですがこれ単品では使えないことを考えると結構高額な気もします。
バーナーヘッド部にはトランギアのロゴが入っています。知ってる人も多いともいますがトランギアのバーナーはプリムス社の製品です。ガス缶の接続部を見ると分かると思いますがプリムスの物と同じ形状をしています。このバーナーヘッドの形状ですが見覚えがありますねぇ。たしかプリムスから出ていたP-MB2 バーナー&ランタンセットと全く同じ形状をしています。確か2000kcalくらいだったかな?トランギアのガスバーナーも2.1kwとかなり低めのなので多分同じでしょう。カロリーに直すと1800kcal程度となりますね。数字的にはメジャーなストーブの半分程度の出力しかありません。ですがストームクッカーで使う事を考えて作られている為十分な能力といえるでしょう。多分、多くの人がアルコールバーナーで火力的には満足していると思います。しかし、調整がしにくいという点で不満を持っている方が多いと思う。そこでこのガスバーナーなんですよ。ガスにすることでスムーズな火力調整ができ、料理の幅が広がりますね。ちなみにストームクッカー以外にも取り付けることができます。
例えばこのT3、現在はどこに行ったか不明ですがトライアングルスタンドやTR23(これもあるはずなんだけど見つからん)にも取りつきます。特にTR23はお勧めかも。何しろガッチリしていて家庭用コンロに負けないくらいしっかりしている。ダッチオーブンを載せたり、大型クッカーを使って大量に作りたいなんて時には・・・素直にカセットコンロ使いますね(;´・ω・) ほかにもトランギアのアルコールバーナーが取りつくものであればほぼこのガスに置き換えることが可能だという点は非常に心つよい。ただ、アルコールストーブを使いこなせる人には不要なものでもあったりします。火力調整蓋でうまくコントロールできればチーズフォンデュだって焦がさずできます。ですが慣れてない場合、調整蓋をバーナーに落とすのが難しかったりうまく開閉ができなかったり。我が家の場合だと私はアルコールバーナーでも問題なく調整できるけど妻に使わせたら多分無理でしょうね。初めて使う人やまだ慣れてない人にはかなり敷居が高いです。そんな敷居を下げてくれるのがこのガスバーナーですね。立ち上がりも早いし液出しでも使えるので寒さにも強いです。誰でも簡単操作使えるのは大きなメリットだとは思いますが値段が高いのが困ったところですね。
一般的なバーナーよりも火力は低いけどアルコールバーナーよりはるかに火力はありますね。クッカーSのケトルは小さいのでコーヒー1杯入れたりするには丁度いいです。外気温によりますが寒い季節アルコールバーナーが立ち上がるまで結構時間がかかります。その余熱時間なし本燃焼が始まるので仮に同じ火力だとしても沸騰までの時間は短縮されます。ガスを使う上で個人的に気になる点もあります。1800kcalと低めとはいえ全開で長時間運用は控えたほうが良さそうです。海外の情報ですが防風壁が溶けて変形したという事例があるようです。クッカーの場合、水等中身が入っている状態で炎にさらされる形になりますが防風壁は空焚き状態で焙っているのと同じです。アルミクッカーをガスで空焚きすればどうなるか・・・なので一時的な全開は有りだと思いますが長時間の全開運用は避けたほうが良いと思われます。もしかしたら、その事も有ってあえてモデルチェンジせずに低出力のバーナーを使っているのかもしれません。外気温が低く風が強い等悪条件の場合、自然に冷却されるので問題ないのかもしれませんが暖かい季節で無風の状態の場合は注意したほうが良いですね。
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