手持ちの肥料と添加量の推測


先日紹介したスティック肥料のほかに手元にこれだけの肥料がある。アクアリウム用の物よりも園芸用が多いのは値段が安く入手性が良い。また園芸用は必ず内容成分が表示されていて選択しやすいという事ですね。ただ、単体要素の物って見かけないですね。総合肥料、もしくは特定の植物用に調整されたものが多いです。さて、園芸用の肥料を使うにあたって注意する点があります。それは生体への影響です。アクアリウム用と違って基本的に土に撒くように作られています。栄養素以外に何が入っているかは不明なので水槽に入れて大丈夫か?という事ですね。とはいってもそんなに危ないものは入っていないだろうと思っています。というのもあまりに強烈な成分が入っていれば土の中の生物が死に絶えてしまう。そこはやはり微生物が死なない程度に調整されていると思いますし、雨などで多少なりとも流れ出るはずなので川や水路に流れ出ても問題ないように作られているんじゃないかな?というわけで水槽で使う場合は一気に投入するのではなくかなり薄めて様子を見て大丈夫ならさらに追加するといった方法が良いと思われます。価格的に園芸用は非常に魅力的な製品ですが生体への安全性を考えるとアクアリウム用の方が間違いないです。もちろん分量の記載もされているので特に迷わず使えると思います。園芸用を水槽に使う場合、濃度をどのくらいにしたらよいのか?という問題があります。非常に難しい問題ですがそこは探しまくって成分がはっきりしているアクアリウム用の製品見つけ参考にするのが良いかと思います。なかなか成分が表示されている製品って少ないです。でも探せばあるんですよ。


このテトラのイニシャルスティックは1-0-25という成分配分になっています。パッケージには記載されていませんが海外のサイトなどをくまなく調べると詳細な成分表示を見つけることが出来ます。ほぼカリウムといった感じですね。使い方は1リットルに対して1グラム埋め込むといった感じです。このカリウムがどのような成分化は分かりませんが1リットルに対して250mg投与という事になります。持続期間は不明ですが年1回という事なのでゆっくり溶けるタイプのカリウムなんじゃないかなと思われます。私の水槽は10リットルなので年間投与するカリウム量は2500mg前後という事になりますね。なんだか非常に多い気がしますのでもう1点調べます。


これ、カミハタが取り扱っているトロピカのカリウム主体の液肥。たまたま最初に購入したのがこの液肥でした。実のところこれを買ったことは正解だったと思っています。こちらも成分に関しては一切表示がなく『カリウムと多くの微量元素を含んだ万能な「茶液」』としか書かれていません。一体どのくらいのカリウムが含まれているのか不明ですが・・・


海外ではこんなパッケージになっているようです。カリウムが0.8%という事は1mlあたり8mgといった感じでしょうか。ほかにも


こんな物も見つかります。という事で添加量を調べていきます。カミハタの製品説明を見ると100リットルに対して5プッシュとなっています。1プッシュ2mlとのことなので10リットルにたいして1mlの添加となります。添加頻度は週1回という事ですので週に約8mgとなります。年間だと約400mg前後という添加量になりますね。想定している環境が分からないので何とも言えませんがトロピカは水草ファームでもあるので生産性を考えた量なのかもしれません。という事でカリウムの添加基準は液肥であればざっくり1日1mgと考えておけばいいかもしれません。その他の窒素やリンに関しては色々言われておりますね。生体がいれば窒素は勝手に発生するとのことだし餌にはリンが含まれているからこちらも知らないうちに添加されているという事のようです。また、水草の場合リンはあまり必要とされてない様で少量あればいいみたいですね。ですが実際にはどの程度あればいいかは不明です。そこで参考になるのがトロピカの緑液。すでに上の表に成分詳細が載っています。これをもとにするとリンはカリウムの10分の1、窒素の13分の1。なのでリンはあまり必要ないという事が見えてきます。さて、この緑液を肥料のような表示をすると1-0.1-1.3になるのかな。これを園芸用に当てはめると


約15倍希釈液にする必要がありますね。添加しやすいようにダイソーのプッシュボトルに詰める場合、1プッシュの量にも影響されるのでさらに希釈する必要があります。たまたま手に入ったボトルが1プッシュ2mlだったので倍に希釈。30倍希釈液となります。これで10リットルに対して1プッシュという事になりますね。微粉ハイポネックスはほぼ水溶性が主体となっているので水で薄めて使うと液肥と同じような効果になる感じです。緑液と比較するとリンが多いのが気になりますが圧倒的に安いので活用するのはありかと思います。一方


どこでも手に入るハイポネックス原液はざっくり10倍希釈にすれば周1プッシュという感じで使うことが出来ます。リンが多い為ちょっと使いにくい感じがします。でも800mlも入っていて400円という破格の値段。リンの除去ってできないのかなぁ。


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