先日、ブッシュ仕様に変更した5501C3だが少々微妙な感じだ。確かに初速が抑えられてコントロールしやすいのだがキャスコンをちょっとでも締めると効きすぎる感じ。ゼロポジションで使うなら問題ないが基本的に遠心ブレーキが固定の為キャスコンを締めて運用するのがアンバサダー。一応メーカーはウルトラキャスト用として出されているけどキャスコンを締める運用を想定してないんじゃないかと思う。構造的に考えるとやはりキャスコンが使いにくくなる。分かりやすく絵にかくと
こんな感じ。キャスコンを締めることでシャフトを押してメカニカルブレーキを効かせるのは他のベイトでも同じだが他のベイトとは当たる場所が違う。多くの物はシャフトの端面でブレーキを掛ける事となるがウルトラキャストの場合コグとシャフトの鍔で押さえることになる。この時、ハンドル側はシャフトの鍔部分とブッシュが接触する。詳しい材質は不明だが多分両方とも真鍮じゃないかな?これはちょっとよろしくない。パーミング側は金属とPOMという組み合わせだから基本的に減っていくのはコグ側になる。一方ハンドル側は真鍮と真鍮という感じになるので両方とも減ってしまう恐れがある。大昔は両方ともブッシュを使っていたがある時からハンドル側だけがボールベアリングに置き換わっている。どういった経緯があったかは不明だが構造的にちょっとまずいと判断したんじゃないかな?一般的に機械設計をする場合どちらかを弱い材質にする。金額的な事やメンテナンスを考えるとブッシュ側を摩耗させてシャフトを保護するのが適当だろう。当時のブッシュは銅だったと思うので鍔が真鍮ならおそらくブッシュ側が削れシャフト側を保護できていたと思う。ただ摩耗はかなり早いはず。キャスコンの締め具合、頻度によってかなり交換サイクルが早いと思われる。よりライフサイクルを伸ばすためにベアリングに変えたんじゃないかと考えるのが適当かな。なので5501C3はハンドル側のブッシュをボールベアリングに戻します。アンタレス用と謳われているものは
こんな感じでスプールを支えていると思う。この場合ブッシュの側面に接触するものがない為問題にならない。段差があってベアリングの側面にシャフトが当たるタイプはウルトラキャスト同様にブッシュでの運用はちょっと厳しいと思う。一応シャフトがステンレスでブッシュが真鍮なので壊れるのはブッシュ。スプールより安いとはいえ匠ブッシュは1個2000円近いことを考えると良い選択とは言えませんね。非常に面白い試みではありますが万人にお勧めできるものではないですね。ちなみに、
14カルコンはABUのブッシュを使って回りすぎないチューニングをしています。昔のパーミングカップモデル(シャフト一体の物)に使われていたものを使って回転が回りすぎないようにしています。PEラインを使うとどうしても軽くなり高回転になってしまうのでブレーキのバランスがとりにくいです。あえて回らないようにすることで扱いにくさを解消、ゼロセッティングで再現性があるという事で使っています。多分匠ブッシュでも問題なく使えるはずですよ。
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