5501CSロケット ベアリングチューン


抵抗が減ると回転数が上がり飛距離が伸びる・・・確かに、理論的には正しいですが現実はそう甘くない。回転が上がるという事はそれだげ制御がシビアになるという事。結果的な事を言うとベアリングチューンしたところで飛距離は大して伸びない。場合によっては今までのバランスが崩れ飛距離低下という事も有る。なので飛距離upを期待して大金をつぎ込むよりもブレーキ無しで投げれる技術を身に着ける方が効果的です。これはオイルチューンでも言える事なんですけどね。飛距離が大して変わらず扱いにくくなる可能性が有るのにお前は何でベアリングチューンをするんだよって事になります。今回チューンに踏み切ったのはパーツ精度の問題からです。良くも悪くもアンバサダーのつくりはざっぱで適当、それゆえ煩雑に扱っても壊れにくいと個人的には思っています。このざっぱな部分はメリットでもありデメリットでもあるといった感じです。コグホイール一つとっても結構当たりはずれがあります。レベルワインダーもバリの多いものスッカスカなものとあり使用する組み合わせによってはかなり振動や音が発生するといった事が起きます。まぁ飛距離はそんなに変わらんので釣りに影響なかったりします。まぁ振動や音はあまりない方が心情的に良いですよね。そこで高精度に加工されているアフターパーツの出番となります。今回取りつけるのは


香川塩ビ工業のダブルBBコグホイールとアベイルのアルミウォームシャフトS、ウルトラライトレベルワインダーにウルトラライトパイロットガイド。アベイルは超軽量スプール等カスタムパーツをメインに作っているのでかなり精度の高い。特に25Cに関して言えばカップ以外全部アベイル部品に置き換えられるくらい豊富な品ぞろえとなっています。香川塩ビ工業はアンバサダー5000、6000番をメインにしたラインナップでオリジナル商品の他に純正部品の追加工品などを取り扱っています。今回のコグホイールも追加工品で純正コグを2BBに加工した商品。製造をやった事ある人は良く解ると思いますがこの追加工ってすげー難しいんですよ。通常設計して製造する場合、加工基準・計測基準なんていうものがあるんです。そういった基準があって加工手順があって製品が出来るので精度が確保される。しかし現物を追加工するとなった場合、この基準が分からない。そもそも純正ゴグホイール自体結構センター曲がってたり穴径にばらつきがあったりと正直いいい加減な物なんです。それを追加工してきっちり回るものに仕上げるというのはかなりの物ですね。


早速組んでいきますがコグをさらに追加工します。メーカーページに加工方法が書いてあり内径4mmの部分を5mmに拡張することでより抵抗がなくなるという事です。今回別途ステンレスベアリングキットを買っているのでこの加工をしなくても内輪外輪がコグに接触することが無い。また、コグホイール取り付けシャフトも


このようにえぐれている為、軸とコグが接触することも有りませんね。でもまぁせっかくなので加工します。この加工をすることで7×4×2のベアリングを7×4×2.5のベアリングに変えて使うことが出来ます。多分一般的なサイズは740ZZは確か2.5mm厚でハンドルノブなどに使われていたと思います。なので安く簡単に手に入る740ZZに対応させておいた方が補充が楽かつ余計なストックを持たなくていいという事になりますね。


こんな感じで外輪以外接触しないようになりました。同様に軸にはベアリングの内輪のみが接触するという事になるので回転はかなりスムーズになります。ぶれもなく非常に安定していますね。次に


アルミウォームシャフトSをつりつけていきます。コレ最近出たのかな?以前の物は分離できなかった記憶があります。材質までは覚えてないですがベアリングが外せないというのは結構リスクがあります。ラインからの水滴がダイレクトにかかる部分なので他の部分よりも海水に触れる機会が多いです。機会が多いという事はそれだけ錆びる可能性もあるという事です。都度水洗いして注油すれば長持ちするとは思いますがやはり錆びてしまったりゴミが入ってしまうリスクを考えると脱着できる方が断然良い。さらに欲を言えばウォームシャフトをステンレスにしてほしかったなぁ・・・アルミでも早々摩耗することはないと思いますがキャスト時もレベルワインドが動くという構造上、一般的なベイトリールの2倍酷使することになります。とはいえ今まで何年もベイトを使っていてアルミのウォームシャフトが目に見えて摩耗した機種はなかったので強度的には問題ないのかな?こちらもかなりクルックル回りますね。後は全部組み付けてオイルup。ベアリングには粘度の高いベタベタなオイルを注入。抵抗になる?そんなもん関係ねぇ。ブレーキで回転を押さえている状態なのでベアリングの回転が悪くなろうが関係ないです。ベッタベタなオイルを使ったとしてもブッシュ形状の時よりも回りやすくなっています。ウォームシャフトもベタベタなオイル。防錆、防蝕油膜重視です。組みあがったので早速


キャストしてきました。いやぁこれは良い。振動や音が静かというのは良い物ですね。オイルも粘度の高い物にして正解です。回りすぎないし早々オイル切れも起きない。これは改造した価値がありますね。1日投げ続けましたがオイル切れは発生せず安定して釣行終了間際でも飛距離が確保できます。交換したパーツの精度が良いので変な引っ掛かりもなく快適そのものです。キャスト感は正直カルコン300と変わらないです。ブレーキは私好みに調整しているので扱いいやすさはカルコンより上。いじり倒せるならアンバサダーはいいぞ。ブレーキ曲線の変更、スプールの軽量化、ベアリングの追加と必要とした機能を自分で追加できる。自分専用アンバサダーいかがですか?


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