グリスの使い分け


先日タトゥーラをメンテした。バラしたことがある人は分かると思うがベアリング、ギア、クラッチなどの摺動部等、グリスアップ個所はいくつかあり適正なグリスというのも実はある。しかし、難しいのが何が適切かという事が分からない。また、リールのような軽負荷な物であれば大した力も掛からないので乱暴に言ってしまえばホムセンのリチウムグリスを塗っておけばどうにでもなってしまうという。ただそれでは巻きが重くなってしまったりざらつきが出たりとちょっと使い心地が落ちてしまう。なので理想は各部分で使い分けるのがいい。業務上減速機や水中ポンプ、コンベアーなどメンテしている事も有り使い分けに関してちょっとだけ知識がある。工場で動力を使って稼働させるものなのでリールとは比較にならないほどの負荷ががかるのでシビアに使い分ける。さて、どんなグリスをどこに使うかちょっとだけ説明していくと


一般的にギア部分には固形潤滑剤と極圧剤の入ったを使用する。かなり負荷のかかる部分なのでかじり、摩耗を防止するために使うんだが実はリールにはよろしくない。工業機械の場合ギアなどだいたいの物が鉄系の金属で作られていてしかも焼きが入っている事が多い。しかしリールの場合はブラス素材、アルミ素材であることが多くこれらの金属は固形潤滑剤を使う事で余計に摩耗してしまう。一番身近な固形潤滑剤入りの物だとモリブデングリスになるんだがモリブデンはブラスやアルミよりも固い物質である。ギアよりも固いものを使えばそりゃ削れますよね。なので固形潤滑剤の入ったものはリールには不適です。一応ブラスやアルミよりも柔らかい固形潤滑剤も存在しますがかなり調べる必要があるので固形潤滑剤入りは使わない。負荷だけで言えばノーマルグリスで十分だが保険の為に極圧剤入りのEP系グリスをお勧めする。稠度2~3くらいが良いですね。とにかく巻きを軽くという人は1や0を使ってもいいとは思いますがこまめにメンテできる人限定ですね。


次はワンウェイを始めてする各種ベアリング。こちらは軸受け用グリスを使う。一般的なリチウムグリスはだいたい軸受グリスに分類されると思って良いですね。特徴としては非極圧で音響特性に優れている。もちろん固形潤滑剤も入っていない。非常に滑らかなグリスで不純物が少ない為ザラザラした感じやシュルシュルといった回転音がかなり抑えられている。一般的にベアリングにはリチウム系の2番が充填されていることが多く軽負荷、集中給油の場合は1を使ったりします。リールの場合は軽負荷なので1。


こんな感じで治具を使ってたっぷり詰めても使っていくうちに余分な分は排出されていくので問題ありません。使い始めはどうしても重くなりますが1釣行している間に軽くなるので量に関して気にすることはないですね。クラッチ部分の摺動部にも同じグリスで良いです。分解時のグリスアップがこんな感じです。使用頻度にもよります自分の頻度だとだいたい半年位で全バラシグリスアップですね。追加でスプレーグリスを使えば1年くらい全バラシを伸ばせるので併用するのが良いかな。特に新品の場合1年位保証が付いている事が多いので。なのでメンテナンスに必要なグリスは極圧系グリスNO.2と非極圧のリチウムNO.1、リチウム系グリススプレーの3つとなります。ギアに塗る極圧系はリチウムでもウレアでもどちらでも良いですがベアリングに使うグリスはリチウムに統一したほうが簡易メンテしやすいです。シマノやダイワ純正のグリススプレーもリチウムなので混ざっても問題がない同じ系統を使うのがおすすめです。あとはまぁ自分好みのグリスを探してください。



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