遠心が効かない対策


投げているといきなりブレーキが効かなくなるんです。もちろんケチってボールペンの芯を使っているからではない。ベークライトを使っていても6点ブレーキを使っていても同じ。6点式ならまだ救いようがあって全部ONにすればキャスコンを締めなくても何とか成るといった感じ。正常な状態ならベークライトでもボールペンの芯でも1個あればどうにななるんですが効かなくなると2個にしてもぜんぜん足りない。とりあえずキャスコンを締めまくって対応するんだけどやはり遠心とキャスコンではちょっとブレーキの利き方が違ってくるので不安定な部分も出てくる。原因は


この水の混入ですね。右ハンドルの時はこんな現象が起きたことが無かったんです。他のタイプの遠心でもそうですが水分が混入して滑るといった現象は起きなかった。勝手な想像だけどキャスト時に遠心が下側にあるから?なんじゃないかと思っている。現代のリールはパーミング側にブレーキユニットが配置されている。アンバサダーはハンドル側。私が使うのは左ハンドルがメインでアンバサダーだけは右ハンドルしかなかったので右を使っていた。そう、常にブレーキユニットが上側に来る形でキャストしていたんです。それで左ハンドルのアンバサダーの場合、ブレーキユニットがキャスト時に下側に来る。当然キャストすたびに遠心側に水を飛ばすことになるわけです。そうなると写真のように水分が入り込み滑ってブレーキが効かなくなると思われる。何回釣行しても同じように最終的には効かなくなるので非常に困っていたんですがよくよく観察しているとオイルと水が混じって白濁していたりねっちょりしていたりするケースがおおいです。オイルは一応摩耗防止のために薄く塗っていたんですが明らかに増えている感じ。きっとベアリングから回ってくるんだろうと思われる。そこで5501CSロケットのスプールに


グリスをぶち込んだという話につながります。要するにベアリングからあふれるオイルをどうにかすればいいという考えです。液体だから漏れるので個体にしてしまえば漏れる心配はないだろうという考えです。それとブレーキ部分へのオイルの塗り込みも中止。ベークライトも完全に脱脂して使う。ただしこのままでは摩耗が早いので別の潤滑剤を使ってちょっとでも摩耗を押さえることに。何か良いものはないかと考えたが良さそうなものが思い浮かばなかったのでいっそ最初から濡らしてしまえば良いんじゃないか?とブレーキリングとベークライトに水をかけて使ってみた。水があるせいでブレーキ効かないかなぁなんて思ってたら普通にブレーキが効く。ドライの状態と変わらないぐらいしっかり利きます。もしかしたら結構正解に近づいたかもと思い投げ続ける事2時間、一回もブレーキが効かないという事はなかった。開けて確認すると水がしっかり入っている。でも問題なくブレーキが効く。という事はブレーキが効かない原因はベアリングから回ってくるオイルという事になる。これ、多分ウルトラキャストだから起こるんじゃないかと思われる。シャフト付きのアンバサダーの場合ベアリングはキャスコン部分に付いていて遠心ユニット部分から離れている。しかしウルトラキャストの場合、遠心ユニットとほぼ同じ位置にベアリングが配置されている。キャストしてスプールが回れば遠心力で余分なオイルは外に飛ばされる。遠心ユニットと同じ位置にあれば当然飛んだオイルは遠心ユニットに付着、水と混ざりブレーキが効かなくなるという感じじゃないかな?今までシャフト付きしか使っていなかったから遭遇しなかっただけで右ハンドルでもウルトラキャストだと起こりえるんじゃないかと思う。ただ左ほど頻度は少ないんじゃないかな?



4 件のコメント :

  1. Giro様、以前はロッドについて質問させて頂きました。
    当方房総半島でヒラメ、マゴチ 、シーバス、ロックフィッシュ 、タコ、ナマズをベイトタックルで狙っています。この度丸アブに興味を持ち、5501CSロケットの限定品ミラークロームモデルを購入しました。
    ファクトリーチューンに負けたくないので、コグホイールとウォームシャフトはベアリング入りに換装しシムでガタ取り、パイロットガイドはセラミックに換装、スプールベアリングはノーマルでシールド外してます。スプールはノーマルでエコノマイザー付けてPE2号を200m入れてます。
    この仕様で2点ベークだとバックラが酷くてキャスト出来ません。キャスコンを0ポジから4目盛締めると落ち着き、24gシンペンがハンドル120回転飛びます。ブレーキを4点式にしてキャスコン緩めた方がいいのか、それとも2点式でキャスコンで調整した方がいいのかご教授頂ければ幸いです。

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    1. コメントありがとうございます。ryujis500様の行ったチューンはフィネス向けの改造になります。低弾道で比較的軽いものをピンポイントに飛ばすといった感じですね。サーフの遠投の場合、比較的重いルアーを使われると思います。5501CS(6500CS)のそもそものブレーキのセッティングですがかご遠投などの仕様に合わせたセッティングだと思います。ルアーの重量で言えばだいたい70g~100gといった重量です。これを70m~100m飛ばすためのブレーキなので24gだと苦労するかと思います。

      さて、対策としてですがまずはベアリングのないコグホイール、ウォームシャフトに戻すことをお勧めします。また、遠心ブレーキの特性上細いラインは扱いにくいのでラインを太くする。PE4号だと多分200m程度入ると思います。これだけでだいぶ扱いやすくなると思います。後は必要に応じてブレーキを追加するんですが4点式よりもマグネットをお勧めします。マグ化する場合は遠心と併用することをお勧めします。マグネット単体で運輸する場合、劣化版タトゥーラ300となるので使いにくいと思います。併用することで私の場合ですがPE4号に純正2点ブレーキにアベイルマグネットで20g~130gまでキャスコンだけでカバーしています。飛距離は10gで40m位、15~20gの鉄板になると60m前後、28gシンペンで75mといった感じですね。サミングは着水時のみで全部ブレーキ任せです。セッティングを出すまで大変だと思いますが決まればかなり万能になります。コツは80点くらいを目指すこと。投げるルアー専用にバッチバチにセッティングすれば40gのメタルジグで100m超えることも可能ですが外部調整はキャスコンだけなので他のルアーが投げれなくなります。なので飛距離はほどほどに汎用性に振った方がよいかと思います。

      詳しい内容は3日ごとに書き溜めた記事を公開しているので時間がかかってしまいますが参考にしていただけると助かります。また疑問点など有りましたらコメントください。

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  2. キャスコンはゼロポジを0としてメモリ4までで何でもカバーできますよ。ただ投げるだけなら7gのバチ系シンペンでも投げれるのでどうしても小さなルアーじゃないとって場合も対応できるかと思います。

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