再メンテ


先日メンテしたビッグシューターコンパクトだがやはり納得いかない。というわけで再度分解して原因を究明していく。正直な話、先日のメンテナンスで実用上問題ないレベルではあるが、違和感がある。この違和感というがむつかしく多分各個人感性が違う為表現しにくい。私の場合は職業病みたいなところもあって、この違和感というのは機械の故障の前兆であることが多い。これをいち早くキャッチし補修することで重大な故障を未然に防ぐこと、機械の寿命を延ばすことができるのだ。また、品証の観点からいうとこの違和感や軽微な故障は重大な問題に発展することも多くある。そういった品質保証にかかわる仕事、機械メンテナンスにかかわる仕事をしているとこの違和感が気になって仕方ない。というわけでその原因を探る。
前回のメンテで歯車に問題はなかった。となるとやはりベアリングだろう。というわけで再度洗浄し確認した。やはりベアリングは正常だった。


そこでグリスを注入して確認すると・・・あれ?なんでこんなにざらつくんだ?もしかして、グリスが原因なのかもしれない。


ならばいろいろなグリスを詰めて一番自分の感性に合うものを探す。今回はリチウムグリス0~2とABUグリス2種類、ちょっと高価なセラミックグリスにいつも使っているリニアガイド用グリス。これらを詰めては回し、回しては洗浄して気に入ったのがABUのプレシジョングリス(半透明なチューブ)とリチウムグリス0と1だった。セラミックグリスと蛇腹に入ってるグリスを使うとベアリングがザラザラした感じになってしまう。セラミックグリスがボロンという固形潤滑剤が入っているからざらつくのかもしれないが蛇腹のグリスでざらつくのがちょっと不思議だ。このざらつきが機械的に良いか悪いかはわからないが自分の手の感覚、気持ちよさを優先するとよくない気がする。という事で今回はリチウムグリス1を使うことにした。実際に新品のベアリングに詰め込まれているグリスはほぼリチウムグリスなので悪いわけはない。メーカーがリチウムグリスを標準で使っている理由からもやはりリチウムが一番だと納得した。メインシャフトのベアリング、アンチリバース、レベルワインダーのベアリング2個をリチウム1に変更し


組付けた。ギアには蛇腹のグリスを使用。これでハンドルを回してみると・・・違和感が消えた。原因はベアリングへのグリス選択だった。そのくらい新品に変えろよ!って言われそうだけど使えるものを交換するのはもったいないじゃん。その為に自己メンテナンスしてるんだしね(*^^)v

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